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人間としての名前を『ヴィトルト "クラースヌィ" カティンスキー(Witold "Krasnyj" Kaczyńskiy)』。 実験体としての名前を『Mch715 トファルディ(Twardy)』。『不屈』を意味する言葉であり、かつてポーランドに存在していた戦車の名前でもある。 保有するプライマリ･ディフェクトは『原始闘争《イストシニク》』。自らリミッターを外すことで紅の暴威へと変貌する。 その力は極度の筋増強と痛覚遮断であり、人類最初の闘争である拳と武器による白兵戦のためにあるといえる。 3ラウンドの間以下の恩恵を受ける。ただし3ラウンド後に効果は消滅し、3ポイントのダメージを受ける。 ・与えるダメージに1D4のボーナス ・DEX+4 ・気絶に対する耐性 かつてはロシア陸軍に雇われた腕利きの傭兵であったが、戦争によって胴体の四分の三を失う重傷を負う。当然ながらそのまま戦死する運命であったが、"ヴィトルト"は今際の際にそのことを心から納得していた。 だが偶然従軍していた「インビトロ･ゼロ」の研究者が素体としての価値を見出したことにより、戦死したと判断して勝手に回収し、コールドスリープ処理を施し、失った胴体をすべてサイボーグ化してしまう。それは本人の意志と流儀、そして思想信条と相反する行為であった。 "ヴィトルト"のすべてを無視して実験体としたこと、そして失血状態でのコールドスリープによる副作用で脳の偏桃体が変質、感情の抑制が効かなくなってしまったことから、"トファルディ"となったかつての傭兵は激昂し、その場で研究者を殺害。結果として速やかに復讐を果たすことになる。 その後「インビトロ･ゼロ」内で処分に関する議論が為されたものの、復讐を終えて以降は非常に寡黙で大人しくしていること、研究や実験に対しては従順であり命令を下せばそれに反することがないことを理由に処分は見送られ実験体としての日々を過ごしている。 最大の問題点である感情の抑制が効かなくなることに関しては、全く関係のない他の実験体や研究者に被害を与えたくない意志を表明し、葉巻型の感情抑制薬の服用を自ら申し出たために受領し、半日に一回のペースで服用している。 なお、人間としての名前のコードネームである"クラースヌィ"は『紅』を意味する。傭兵時代より白兵戦を好み、戦闘終了後は返り血と自らの出血により紅に染まった身に、恐怖と敬意を込めてつけられたあだ名が由来。 銃弾飛び交う戦場でミリタリーグローブと軍用シャベルを以て駆け回り、数多の敵兵を屠ったことから「紅蓮拳槌《ミョルニール》」や「飽和迫撃の鮮血公《オーバーロード･オーバーロード》」という異名も持っていた。

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