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「……俺の治療は普通じゃない。気持ち悪いと思うなら無理はいわない。やめておけ」 「オーヴァードに成る前も、成った後も、独りの俺は無力だ」 「俺には、誰かを助ける力がない。だから、お前達の力が必要なんだ。助けてくれ。俺の助けたい人を、救うために」 【主要設定】 裏社会にて闇医者家業を営む男。全身に包帯を巻き、さらにフード付の素肌を見せない服を着用している。包帯の下は爛れた皮膚になっている。長身。 血液を劇薬に変える能力を持つ。性格は根暗、自分についてはネガティブ。しかし他者を助けたいという思いを抱いており、そのために仲間を求める。 【能力】 体内の血液を劇薬に変える能力を持つ。劇薬はあらゆる怪我や病気を治し、他者に戦う力を与え、さらには死者まで救う。 しかし劇薬の代償として自分の体に大きなダメージが帰って来るため、全身が爛れ、皮膚がケロイドのように変質し、激痛を感じてしまう。 この劇薬はさらに異常な能力を彼にもたらした。レネゲイドを通じて他者と精神を繋げてしまうのである。（Ｄロイス触媒の効果） この能力を彼は完全には制御できておらず、彼が望まなくとも他人と繋がってしまうことがある。 この効果には副作用があり、繋がった他者に引きずられたり、繋がった相手に強い感情を彼が抱くことで、劇薬の濃度が高まり、彼自身の肉体にダメージと激痛を与えてしまう。 【生業】 裏社会にて闇医者家業を営んでいる。自分の血液を劇薬にし、相手に飲ませる治療を行なう。彼はその行為をすべて患者に話し、見せ、それでも治療を受けるかどうか選択させる。拒否した場合はそのまま帰し、受け入れたなら治療を行なう。劇薬の効果は凄まじく、病気も怪我もめざましい回復を見せる。 一般人がこの通常の治療を受けてもオーヴァードに覚醒することはない。その可能性があるのは『死者の蘇生』の治療を行なった場合のみである。 彼はこの行為の危険性を認識しており、滅多に行使することはない。ただし、患者が強く望み、彼が助けたいと決心した時のみ、この禁忌の治療を行なう。 どんな病気や怪我でも治す闇医者として、裏社会の人間や、不治の病に罹患し治療法を必死に探す人間の間で求められている。 彼の治療はオーヴァードにも効果が発揮されるため、ＵＧＮからイリーガルとして依頼を受けることもある。 レネゲイドを行使した治療を黙認してもらうため、そして、彼自身の感情による理由のため、彼はこの依頼を断わらない。 【性格】 暗く、ネガティブな性格。自分はオーヴァードになった後も一人では無力であると感じている。 その理由は、能力を制御しきれず醜い見た目になったから・能力行使によって自分にダメージが行き、苦痛を味わっているから・自分ひとりで戦う力がないから・などと言った理由もあるが、一番の理由は、苦しみを感じ窮地に陥る人間に、自分ひとりでは何もできないと知っているからである。 『他者と精神が繋がってしまう現象』によって、彼は他者の苦しみや悲しみを感じてしまう。 まるでその人自身であるかのようにそれを感じてしまうため、なんとしてもその人を救いたいと感じる。しかし、大抵彼ひとりの力ではどうにもならない。 だからこそ彼は他者を、一緒に戦ってくれる仲間を求める。凶暴だろうが、自分を嫌いであろうが、助けたい人を救うには必要であると感じたなら、その人に自分を助けてくれるように頼み込み、動く。助けるためには独りでは駄目なのだ。 なお、癖として人を助けたいと求めるとき、体を掻き毟る癖がある。能力の副作用で体に苦痛を感じているためでもあるが、一番は自分の無力さにもどかしさを感じているからだ。 【経歴】 子供の時は人に誇れるような能力はなく、すべて平均より下。暗い性格のためいじめられることが多かった。 しかし人のことを思いやれる心を持っており、他者の痛みに敏感だった。 中学生の時、高熱にうなされ、全身が爛れ、皮膚が変質する。熱がひいたとき、彼はオーヴァードに目覚め、全身は醜く爛れた姿に変質していた。 親は醜く変質し、異能力を行使しはじめた彼を捨てた。 路頭を彷徨い、死を覚悟した。だが彼を拾う変わり者がいた。Y.J.Gというとびっきりの変わり者が。 Y.J.Gに住処と生きる手段を世話してもらった彼は、自分の能力で人助けをしたいと考え医者を目指す。 しかし異能力での治療をする医者が表の社会に出られるはずもなく、Y.J.Gの助けを借りてなんとか闇医者となった。 その後オーヴァードであるためＵＧＮに勧誘され、イリーガルになることを同意した。 彼は決まった住所を持たず、あちこちの街へ移動する。そのため多くの支部から依頼を受ける。 やりたいこと 「俺は無力だ！だからおまえら助けてくれ！あの人を助けるために」ってやりたい。

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