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生まれた時から、両親の虐待を受けて育ってきた。殴る蹴るは日常茶飯事。「邪魔だ」「なんでお前なんかが生まれてきたんだ。」「口答えするな」等を言われ続けてきた。何か両親の気に触れることがあると、苛立ちのはけ口として暴力を振るわれる日々が続き、手を挙げる動作にトラウマが出来てしまった。毎日受ける虐待に生きるか死ぬかの毎日だった。食事も毎日もらえるとも限らないので、一日一日生きていることに感謝していた。 そんな中、市役所から職員が訪ねてくる日が唯一の安らぎの日だった。自分にも優しく話しかけてくれる姿に「あ、自分って生きてていいんだ」と思えた。彼の言葉に行動に、いつも救われていた。いつしか彼が家に来るのを待ち望むようになった。 しかし、とうとうある日花瓶で頭部を殴られたことで、生死の境を彷徨うことになる。それ以降の記憶は曖昧だった。 覚えていないような覚えているような、生きてるような死んでいるような。ただ、変化も生まれた。この世のものではないものが見えるようになった気がした。あちらの世界へ引き込もうとするそれに対抗する為、おのずとオカルトな知識を身に着けるようになった。 それからしばらくして25歳になったある日、都市伝説課への配属が決まり、あの職員さんに会った瞬間、いままでぼんやりと霧がかかった世界が一気に晴れたような気がした。フジムラさんというらしい。フジムラさんに再会した時は、子どもの頃、虐待を受けていた時期に、度々家に来てくれていた役所の人がこの人だとわかった。気づいてからというもの、フジムラさんの元で働きたい一心で都市伝説課へと足を伸ばす。 彼にお礼が言いたい。今自分が生きているのは彼のおかげだから。でも、自分の所属する課では本名や身の上話を許されなかったため、いまだに言えていない。 誰ともかかわりたくもないし、そもそも触れられるのが苦手だったので人と離れて生きていた。唯一フジムラさんには振りむいて欲しいが、関わり方が分からない。自分に向けられた優しさを上手く受け取ることが出来ない。冷たく当たってしまってしゅんとするフジムラさんをみて胸が痛い。素直になりたいが、大きな彼を見ると、見下ろされる顔を見ると、頭をなでようとしてくれるその手を見ると、どうしても親を思い出してしまい、恐怖してしまう。そんな自分が腹立たしい。 1度死が間近にあったことから、霊感が強くなり、また、霊に好かれるようになった。 最近の霊はあの手この手であちら側に引きずり込もうとしてくるので厄介に思っている。 好かれるなら、フジムラさんがいいなぁ。 今は自分が存在していい理由を求めて生きている。自分に価値があるとは思えない。だけど、死ぬのは怖い。今でも「なんで生まれたのか」と言った親の言葉が離れない。自分の存在意義ってなんだろう。自分を認めてほしいけど、自分が一番自分を認められない。自尊心は低い子。めんどくさいね。メンヘラじゃね？ 都市伝説課での名前は《レゾンデートル＝存在意義》からとって【レデル】。自分の存在意義を見いだせたら、この名は捨てる。自分の実名もあまり好きではないので、できる限り知られたくない。 和柄は鱗文様。厄払いの為。 職業：都市伝説課 職業技能：日本刀、回避、オカルト、法律、聞き耳、追跡、歴史＋好きな技能 【特徴表】 影が薄い：生まれつき目立たない。忍び歩き、隠れるに+20 勉強家：あなたは日々学ぶことに精進している。EDU+１ 誕生日：12月24日 ①ようこそ！冥界市役所都市伝説課へ！ ごめんね、フジムラさん、大好きでした。本当にありがとうございました。

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