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3-2 プロドライバー　あらゆる運転技能が50 6-3 鋼の筋力 2015ストリートローグ EDU*STR*10 ・心理学→歴史(仏教の民のため) 本人は京都の鞍馬寺の次男坊として生まれた。 自分より他者。家族より檀家。親はそのスタンスで教育を施した。 理性的であれ。欲望に手を染めるな。子供らしさというものは絶対悪のように扱われ、無感情な学生時代を送った。 厳しい教育の末、本人が大学に入学後行われた試験で兄が住職の後継者に選ばれた。 別に僧侶になりたかったわけではない。ただ、家族に認められるのは自分ではなかった、それだけ。 じゃあ何で我慢をする必要があったんやろか。 何一つ大事なものがなかった。 情緒的なものも貰えず育った自分は人間として何かが欠けている気がした。 全てが灰色に見えた。 大学入学の際、名取に出会って声をかけられた。 彼の美しさはもちろん漂う風格、それはもしかすると彼の中の人間とは異なる部分に対してだったのかもしれないが、 彼を見て心底惹かれた。理由もなく。急に声をかけてきていつもなら相手にしないタイプの彼の手を思わず取るくらいには。 彼と共に大学生活を歩むことはとても楽しかった。 どうでもいいと思っていた大学が酷く有意義なものに思えた。 世界が色づいて見えた。彼の横にいると、家のことも今までのこともどうでも良くなった。 当たり前のように権力を持ち構内で注目される彼。 この人に会うために自分は生きてきたのかもしれない。 ーーーーーああ、邪魔やな。 同時に、酷い加虐心に苛まれ始めたのも、名取と過ごすようになってからだった。 我慢って、どうやってしたんやっけ。 今までが嘘みたいに感情のまま行動できる自分が酷く自由で過去の自分が滑稽だった。

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