タグ： CoC 同じ空には昇れない

▼職業ベース＿ホスト､ホステス(2015) 職業技能：言いくるめ、回避、聞き耳、経理、心理学、説得、値切り、目星 ▼人物像 一人称：私 二人称：君 江戸の中期も終わりの頃、飢えた死屍累々の合間に自然発生した吸血鬼。 長期にわたる不作の中に突然現れたため、色々な地方で土地神として崇め祀られていた時期もあった。特に、東洋人らしからぬその容貌と、と気まぐれに起こす奇跡から、隠れキリシタンの厚い信仰を集めた。全身を覆い隠さんばかりにたくわえられた美しい黒髪と、西洋人のようにはっきりした目鼻立ちから、彼らからは黒衣(クロエ)と呼ばれていた。 信仰されたり、供物を捧げられたり、狩られそうになったり、返り討ちにしたり、色々あった中でとある人間に出会った。それは確か、自分への供物として寄越されたものだった気がする。何となく食わずに側に置いていたような気がする。興味もない人間の暮らしや、バッタを捕まえただの桑の実が綺麗だの甲斐のないこと散々聞かされた気がする。 それから数百年の時を経て、今となっては忘れることも思い出すことも出来ず、薄ぼんやりとした記憶のまま引き摺られ続けている。 かつて美しかったは髪は、今や赤く錆びついた短髪を残すのみとなり、黄金の瞳はくすんだ色に汚れ果ててしまった。 以前は肉体を自由に変化することで思う存分暴れ回り、性別を自由に弄り回して色々楽しんだらもしていたが、衰え果てた肉体ではそれも叶わず、暇潰し代わりの夜職に使う程度に成り果てている。 性別に関しては、元々区別するような生態は持っておらず雌雄の概念も薄い。今は雌の肉体のまま変身の能力も失われているが、ついでに自身の肉体の性別に対する意識も失われているため、トイレや銭湯などでたまにトラブルを引き起こす。 好きなものは、忘れてしまった。 嫌いなものは野菜全般。崇められていた時代に供物として死ぬほど食わされたことがトラウマになっている。 ▼かつての恋人 名前：どどめ 性別：女 産まれてすぐに飢饉によって両親を失った孤児。正式な名前はないが、どどめの実をよく食べていたため、そう呼ばれていた。 当時、豊作を祈って崇められていた黒衣に供物として捧げられた。後で頂こうと土間に留めておいたら、他の供物をモリモリ食べ始めたため、何となく気に入って側に置くようになった。 食べることと寝ることが好き。 ▼台詞 『一箱奢れよ、メメ。同じ死に損ないのよしみじゃないか』 『私らなんてのは、壁のシミが顔に見えるのとさして変わらないんだよ。何百何千年、そこに在ろうがね』 『そうカリカリするなよ、遊んでやるからさ……なーんて、むかーしむかしは大見得切っていたんだけどね。今となっちゃあこのザマさ』

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