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　溝口胡人の男性名で執筆している文学作家。切ない恋愛小説から猟奇変態じみた官能小説、食道楽じみた随筆まで、およそ恋やら性、人の欲に関わるものなら何でも題材にする。時々発禁になるけど本人はどこ吹く風といった様子。とても有名、というわけではないがごく一部に異様な人気を誇るタイプの作家。発禁の嵐となった、連続殺人鬼がひたすら美味しく人肉を調理し食する自称・美食本の「血石榴のす〃め」や、身分違いの、お互いの姿すら知らぬ二人が文通で恋に落ちる純愛小説「滲む花」などがそこそこに有名。 　本人の外見はショートヘアに煙草を燻らす典型的なモガ。舞台がかった中性的な口調で話す。そこそこに裕福な家の出のようだが結婚する気配も家に戻る気配もなく気楽な長屋暮らし。当然のように変態倶楽部にしれっと所属している。 とある事件を経て、短期間の行方不明の後に右目を喪失して帰還している。 ※帝都変態倶楽部→帝都に活動拠点を置く社交クラブである。名前の通り不埒な人物の集まりというわけではなく、奇人変人の集うお喋りグループに過ぎない。 変人同士は惹かれ合うもので、変態倶楽部には好奇心旺盛で奇っ怪な人物や噂話が集まる。会費、必要資格は無し。身分や金の有無に関わらず、どんな事件にも首を突っ込める奇人変人、つまりは「探索者」であることが参加資格であるとも言える。 蛇足設定 ●最新作 ・話題になったアクション・ラブロマンス映画「メイキン・ウーピーは東京駅で恋をする」の、もうひとつの愛を中心に描いたオマージュ作品(なお本人は映画の裏話を書いたエッセイに近いと主張している)「環状通や蜘蛛二匹」 ・とある孤島「希望島」で大母と崇められた、歳を重ねても美しく賢く穏やかで優しい女が秘めた忌まわしい欲と狂気、もたらされた惨劇を書ききった「希望島は浮上する」。タイトルが綺麗なくせにあの内容のため怒濤の発禁措置がとられた。 ・いつの間にか部屋に居座るようになったイモリに、女が毎夜独り言のように語る物語、という体で進行する短編集「ゐ守」 アーティファクト ・真宮之眼覆 ( まみやのめおおい ) 　この眼帯を失った眼につけている間だけ目星が元のステータスまで戻る。 　この眼帯をつけていると、なんだかまるで失った目が戻ってきたかのような錯覚を覚える。無いはずの眼球があるような気がして、失った方の目でもものが見えていると感じる。実際に失った目だけを開いていても物が見える。しかし眼帯を外すとやはり何もないし何も見えない。気味の悪い眼帯である。

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