タグ： 夜の岸辺に立ち、

キャラメーカー：https://picrew.me/image_maker/32223 ＜テーマカラー＞006400（darkgreen） ------------------------------------------------------------ 身体能力がからっきしなのがずっとコンプレックスだった。 学校ではどうしても男友達と勝負になりがちで、いつも負け役なのが悔しかった。 今から思えば、僕には勝てそうだからって理由で勝負事に巻き込まれていたんじゃないかと思ったりする。 その時は、そこまで思い至ることができなかったから真に受けて、結構悩んでたんだけどな。 「勝てるものがない」 負けが込んで、自信を失ってた。 別に勝ちにこだわる必要はないって今なら言えるけど。 自分には何もいいところがないような気がしてた。 できることがないわけじゃないけど、女の子みたいなジャンルになっちゃうのが嫌で、そういうのじゃないって思ってた。 考え方を変えるきっかけをくれたのは、廃墟となった洋館の中で出会った当時「も」16歳だったリクだった。 小学生の僕に向かって、大真面目に「周りなんか気にするな」とか「自分の好きなことをやればいい」とか言ってくれちゃって。 ほんっと、そういうところだよね。 そういうところ……すごい、と思うよ。 10も年下のガキの言ってることだもの。相手にされなくってもおかしくない。 周りを気にせずに居られるのは自分はもう心を閉じているからだろう、なんて言ってたけど本当にそうなのかな。 それとも、僕が10も年下だったから気にせず話してくれたのかな。 僕は今、おかげである程度折り合いをつけられるようになった。 リクみたいに堂々と「自分らしくある」という姿をマネすることはできそうにないけど、 前よりは上手く本音と建て前を使い分けられるようになった。 楽なやり過ごし方が身についたって感じかもしれない。 「周りのことなんて気にしない」とまではいかないけど、自分の好きなことを自分で認めることはできるようになったんだ。 だからこそ大学受験を控えた今、親にはっきりとファッションデザインの分野に挑戦したいって言うことができた。 他の誰でもない「僕が認める僕らしさ」を追ってみることにするよ。 そしていつの日か、年上になった僕が「先輩」として、力になることができればいいな。 だからそれまで、まだまだこれからの高校生活を楽しんでよ。“りくおにいさん”

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ