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鰯と柊：HO2 拝掌教の信者。問い合わせの対応や来訪者の応対、野菜の売り込みなど営業のような役割を担当している。 小学校高学年の時にHO1と出会い、救われたことでHO1を崇拝するに至った。 黙っていると寡黙そうに見えるが、口を開くとやたらうるさい。 伸びっぱなしの髪を縛っている。切りに行くのは面倒らしい。 最近は英語を勉強している。 経験シナリオ ・鰯と柊 お前が祈ってくれるなら、お前のために祈ってやる。結果なんてどうでもいいんだ、祈ったという事実があれば。 ↓以下無駄に細かい設定（シナリオネタバレ込） # 生い立ち 学歴主義のエリートである父と、世間体のために父を選んだ見栄張りの母の間に生まれた。1人っ子。 物心ついた時から学歴のために英才教育を受け、成績が不振になれば暴力や脅迫、行動や食事の制限を受けた。 その傾向は小学校高学年になり、受験が視野に入るにつれて激しくなっていく。 体調不良で塾から帰されることも増え、その埋め合わせのためにさらに無理をせざるを得なくなり、 悪循環によってとうとう倒れたために塾の職員から児相への通報が為された。 その後孤児院でHO1と出会い、両親から解放されるが、 両親はどちらも家族とほぼ絶縁状態にあったためそのまま孤児院で育つ。 その後補助金とバイトの稼ぎを合わせてなんとか自力で大学まで進学し、 卒業と共に正式に拝掌教の信者となった。 # 性格 自分に厳しく、他人はそれなり。というより、近しい人間以外の他人にあまり興味がない。 逆に近しい人間に対しては細かいことを気にするタイプ。おせっかい。 食をはじめとした自分の体の事に頓着がなく、仕事や勉強を最優先する。 とはいえ、かつての自分と同じ悩みを抱えた人間に共感する程度の感受性は持ち合わせている。 何もしていないことに罪悪感を抱くタイプであり、いつも何かしらの勉強をしている。最近は英語。 幼少期に叩き込まれた面接練習の賜物か、外面は良い。素とのギャップは大きい。 若干潔癖の気がある。 # 能力・趣味 小学校時代の成績はかなり良いものだったが、孤児院に入ってからはとにかく進学を優先。 奨学金を確保するため、確実に良い成績が取れるレベルの学校を選んだ。そのため、学歴はほどほど。 色々な経験を積むため、アルバイトは短期間で高額のものを色々詰め込むスタイルだった。 そのため、特定のものが得意ということはないが、変な知識はある。 # 思想 正確に表現するならば、彼はHO1という個人を崇拝している。理由は2つ。 ひとつ、彼が崇拝という感情を抱くに至ったのは、HO1の祈りによって救われたから、 もっと言えば「HO1が自分のために祈ってくれたから」救われたのだと信じているからだ。 もしも前触れなく両親が消失したとしても、彼が呪縛から解放されることはなく、いつか帰って来るかもしれない両親の影に一生怯えていただろう。 そうならなかったのは、もう縛られなくて良いと思えたのは、HO1の祈りによって両親が消えたと信じることができたからだ。 彼が救われたのは両親が消失したという現象によってではなく、HO1が祈ったから両親が消えたという因果によってなのである。 もうひとつは、彼が世にすでにある宗教というもの自体はあまり信じていないからだ。 彼は「父さんがこう言った」「母さんはそんなこと言ってない」と矛盾した言動を好き勝手に押し付ける両親の元で、「人の口を経由した言葉」がいかに信頼できないものであるかを刻み込まれた。 そこを行くと、宗教などは凝縮された伝聞の集合体だ。キリスト教にせよ、仏教にせよ、歴史を通じてあまりに多くの人間を経由した教義の説明などをどうして手放しに信用できるものか？ HO1を信じている限り、その情報の純度は絶対だ。知らない他人の利害に毒されることなく、安心して信じていることができる。 HO1の祈りの力については、「彼だけが持つ特別な力」と信じている。 大学に進学し、多様なアルバイトを経験しても、多数の人間を消失させる方法などは存在しないことがよりはっきりと分かるだけだった。HO1は不可能を可能にしているのだ。 ただしそれはHO1の力であって、他人が得られるようなものではないと考えている。何より、その力はHO1が相手のために祈るからこそ意味があるのであって、ただ人を消せばいいだけなら代替の手段は存在する。だから、祈りの力を得ることを求めて入信するような人間にはあまり良い思いをしていない。救われたいという気持ちは理解するが。 HO1については、2つの感情を抱いている。 ひとつは、HO1が人のために力を使うなら、その想いを叶えてやりたいという気持ち。彼が望むなら、いずれ世界を完全なものにすることだってできるだろう。しかし、そのためには手順というものがある。HO1が力として食い潰されることなく、HO1として人々を救えるように尽力するのが自分の勤めだ。 もうひとつは、HO1が自分のための神または教祖であってほしいという気持ち。かつて消えた両親を忘れて過ごせるのも、不確定な未来を恐れずに済むのも、もし自分が願ったならばHO1は自分のために祈ってくれると信じているからだ。それは赦しへの信頼であり、受容への安心であり、絶対性への崇拝だ。つまり、彼は「絶対に信頼できる崇拝対象」が欲しいのである。

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