タグ： 削磨の探索者

ユシマスカーレット。湯島家第二子、長男。上には、体の弱い姉・唄嗚麗人[バイオレット]がいる。父・筆男[フデオ]は主に油彩の西洋画を得意とする画家、母・杏[アン]は小説家として現在は少女向け小説を中心に執筆をしている。 私立大学看護学部看護学科にて養護教諭養成課程へ進学。在学期間は6年間で、大学での上限休学期間2年間を丸々使って、青年海外協力隊のボランティア活動に参加している。活動に対しての興味と、就職に何か役立つかもしれないという下心からの志願であった。しかし、想定していた以上にやりがいを感じ、やたらと海外の言葉に強くなる結果となった。 帰国後は、なんとか養護教諭養成課程を修め、卒業と同時に第一種養護教諭免許状を取得。そこから教員採用試験を受け……ずに、再び青年海外協力隊の活動に志願、2年間活動に従事した。過酷な環境下でも笑顔を向ける子どもたちを見て、その尊さに心を打たれた。自国でも子どもの心の拠り所となれるような養護教諭になろうと強く誓いを立て、二度目の帰国を果たす。 今度こそ教員採用試験を受けるが、アホみたいに海外でボランティア活動に取り組んでいたので、教員採用試験に向けての勉強時間が充分に取れるはずもない。ただでさえ、養護教諭という限られた枠に働きたい先生やその卵たちがこれでもかと押し寄せているため、倍率がバカほど高くなるのは火を見るよりも明らかだった。突き付けられたのは不合格の三文字。やはりな、と思いつつ、これにはさすがにちょっとへこんだ透赤烈徒であった。 次の年の教員採用試験に向け、虚無期間を家庭教師のアルバイトで凌ぎつつ試験勉強をしていると、偶然にも母校の養護教諭が産休に入るとのことで、臨時職員採用をするという話が耳に入る。もちろん爆速で志願し、試験や面接をパスした彼は見事合格をもぎ取ることができた。元の養護教諭の先生が産後復帰するまでの限られた期間ではあるが、彼はこの仕事にやりがいをもって従事している。仕事の合間に教員採用試験の勉強をしつつ、学生たちと関わる時間を大切にしている。 幼少期の記憶に懐かしい「僕たちのよげんの書」とは、"こうなればいいな"という幼い少年が夢見る将来あるいは未来への展望を書き記したものではある。多感なオトシゴロに作った大仰なタイトルには、当時見ていたドラマや漫画に大きく影響されたことが伺える。彼がこれを作ろうと提案した真意は、またみんなで楽しく集まる理由(繋がり)が欲しかったからだった。タイムカプセルを埋めさえすれば、4人で揃って開くという名目ができ、またあの友人たちと再会するきっかけにもなるだろうと思ったのだ。大人になった自分は何をしているのだろう、この友人たちは何になっているのだろう、と心を躍らせながら思うがままに空想を書き殴った。彼にとって学校とは青春の象徴であり、心身ともに子供から大人への過渡期である学び舎にある種の神聖視をしている。彼が教員の道に拘ったのもそれゆえかもしれない。 ■特徴表 ★2-9：バイリンガル 　日本以外の国で生活したことがある。[EDU*5]%を最大3つまでの〈その他の言語〉技能に割り振ることができる。 →青年海外協力隊として4年、パレスチナやカメルーンといった国でNGO活動に従事。英語は元々得意であったが、よりその土地の人々と親しくなるために現地の言葉であるアラビア語を習得している。ネイティブスピーカーに囲まれて培った語学力。ぺらぺら。 ■通過シナリオ一覧 ・ ■秘匿HO ・救世主[HO3]：始祖の預言者 あなたにはとある記憶がある。 それは、物心がつく幼い頃のものだ。 小学校卒業後の幼馴染達との集まりが、自分たちにとって最後である事をあなたは把握していた。 教室でノートを開いて、皆何かを寄せ書きしていた。それは、未来の自分に向けての手紙だった。 あなたは子供らしいある提案を出した。自分に向けての手紙だけじゃあつまらない。 未来の空想を描こうという事だった。真っ白なノートに思い思いの空想を詰め込んだ。 表紙にこのノートのタイトルをつけなければならなかった。 あなたはこう書き込んだ。このノートは、「僕たちのよげんの書」であると。 そうしてタイムカプセルは埋められたのだ。 この記憶が、現在のあなたにどれだけの影響を与えたかは自由だ。だが、今も頭の片隅にこびりつく、一つの思い出に他ならなかった。 PL向け補足情報 HO内容は事前情報程度であるため他PLに共有しても良い。 「幼馴染」とはHO1・HO2・HO3、それから「霧島 漣」の四人のことである。

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