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CV下野紘 秘匿情報 大正4年に生きる文豪。家族は他界している。 神田区御茶ノ水にある、家族の遺した一軒家に一人で住んでいる。 5年前（明治43年）に、同姓の親友「咲間葉雪」を殺されている。 咲間は実家である神社の神職であり、その遺体は道ばたに捨てられていた。 死因は失血死とされた。その手にはいつも身につけているお守りではなく、金色の鍵が握られていた。 それを、友人の死の手がかりとしてもらい受けた。 その後作家として文壇にのぼった時、PNを「咲間葉雪」にした。 私の使命は＜咲間葉雪の死の真相を突き止める事＞だ。 「咲間、こんな時お前だったらどうするかな」 「もう少し待って貰えないか……あと2頁だから………」 「ええいうるさい！趣味の時間くらい取らせろ！！」 「轆轤を回してる時と自転車に乗って風に吹かれてる時しか幸せを感じないんだ僕は」 基本的に早口気味な気がする。 時間があれば毎日でも神社に参拝にいく。 帰りに必ず同じ場所で立ち止まり、数分動けなくなる。 ＊＊＊ 咲間葉雪は、僕の人生だった。 彼が居たからこうして今、生活ができている。 それは、思慕ではなく恋慕のようだった。 揃いのそれは、未だに手放せない。 いつかお前のもとに行った時、胸を張って誇れるように。 僕は、今日も筆を握る。 咲間葉雪に対して友愛ではなく恋愛を持っていたかもしれない。 気付いたのは、彼がこの世から去った後だが。 鍵はいつも首から提げて服の中に。 揃いで買ったお守りも一緒についている。 自分の名前を呼ばれることを嫌う。 "槐"と呼ぶのは咲間だけでいい。"咲間葉雪"と呼ばれることには抵抗はない。 名前で呼ばれるとやめてくれと言うかもしれない。

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