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■アドニス・リリー(Adonis Lily) メルゴー・カレッジ、第五寮(サイプレスハウス)に所属する一学年。 寮長ジェイデン・スタンフォードの寮弟(ファッグ)であり、王の学徒フレデリック・リリーとは実の兄弟。 一人称は「俺」。 兄と同じアッシュブロンドの髪とオリーブグリーンの瞳。 柔和な顔立ちは年齢も相まって中性的。 背中、特に肩甲骨周りに火傷の痕がある。見られても気にしないが、回避できるなら回避する。 ◇対人関係 物心つく頃には人心掌握の才が開花しており、対人コミュニケーションを得意とする。 無意識で出来ていたことを意識するようになって以降はますます世渡りに長けたが、 後先考えずに振る舞ったり、無邪気に相手に接することで生じたトラブルも多い。 就学後は特定の個人に深入りしない、可能な限り分け隔てなく接する…といった点を意識してきた。 しかしメルゴー・カレッジ入学の1年前、12歳の年に起きた家庭教師とのトラブル以降、 軽度の女性恐怖症を患うと共に、強く興味を引かれない限り人の顔と名前を覚えないようになった。 入学後に名前を覚えたのは友人であるパトリック・トーマスとアーロン・トーマス、 寮長でありマスターであるジェイデン・スタンフォードと、監督生のオーリン・ウォーリック・ルウェリン。 その他、必要があれば調べるか一時的に覚えるなどして、深い関係を持たないよう過ごしている。 ◇その他 致命的な方向音痴。 ＊＊＊ ◇家庭環境 心優しく穏やかな両親に愛されて育った。 しかし同時に「いずれ家を継ぐ兄とは違う」「愛されているが期待はされていない」という意識がある。 優秀な兄に対しても、強い羨望や尊敬の念を抱いて愛するとともに、理解できる存在ではないと感じている。 幼い頃は一緒に遊ぶこともあったが、兄といる時に火傷を負ってから距離を置かれるようになった。 少しでも時間を共にするために理由をつけて接してきた。身支度の手伝いや髪を梳くのもその一環。 入学後はその習慣が途絶え、寂しく思っている。 ◇寮長と寮弟 ジェイデン・スタンフォードとは入学前に温室で出会っており、入学後に指名される形で寮弟となった。 寮長について、兄とはまた異なるかたちで深く尊敬している。 最初は立場や年齢差に緊張していたが、砂糖と塩を間違えるなど少々抜けた一面を見るうち、気を許しつつある。 …なお、入学当日に寮長のベッドを温めるつもりで寝入ったり、シャツにアイロンをかけようとして焦がしたりした。 今でも時折、静かに過ごしたいときに温室に出入りしている。安息の場所。 ◇監督生への感情 寮内での監督生の影響力や権威を鑑み、早い段階から適度に取り入ろうと接していた。 自分以上に他人とのコミュニケーションに長けているように見え、生徒としての優秀さにも尊敬の念を覚えつつあったが、 どこまでいっても「大勢のうちのひとり」としか扱われないことに感じたことのない焦りを覚えていた矢先、 寂しさや孤独を慮る言葉をかけられたことで激昂。向ける感情は嫌悪へと転じる。 今は名前を呼ぶ声だけを好ましく思う。 職業：ホスト、ホステスベース ■協力要請 寮生に対して説得に成功すれば特殊ギミック<協力要請>に成功したとし、次に判定する技能などに協力させることができる。 協力させた場合、判定技能に+20の補正が入る。 この補正は自分以外のPCの判定技能にも適用される。

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