タグ： ひややっこ🌹 オリジナル

【概要】 共働きの両親を持っていた。優しい母親と高圧的な父親。母は彼を思い、彼を大切にしたが、父親といえば、彼に痛々しい叱咤ばかりを繰り返し、彼は実に静かで臆病な人間になってしまった。誰かに声を掛けられても、殆ど言葉を口にせず。呆然とした視線ばかりを向ける、人形のような青年だと記憶されており、その性格の殆どが父親の悪事のせいだと判断できる。 というのが、傍から見た彼の家系で有る。玖真多純平の母親は彼が物心着いて、12歳の多感な時期に死亡した。少年はその事に絶望し、寝ることも食事を取ることも出来なくなった。父親が、飯を食え、寝ろと激しく叱咤し、命令することでようやくそれを実行できた。少年は強迫観念と支配の中でしか生きられなかった。ただ、父は子を思う余りに、高圧的で恐ろしい人間になるしかなかったのだ。少年はそれを考える暇もなく、そうやって生きてきた。だからこそ、誰かに指示されないと動くことができず、自分の意思が薄い。それを恨むことは無い、自分のためにしてしまったとわかっているし、そうでなければもっと酷いことになっていただろうからだ。 それでも寝れない時、食べれない時はあって、そのせいで身体は脆弱だった。病弱な彼を支え、育て上げた存在は、父親以外にもう一人いる。石蕗熊麗であった。衰弱していく彼をたまに石蕗家に預け、人との交流を広げることで精神の回復を試みた。その試みは見事に成功し、彼の隣で食事を取る、眠ることが出来るようになった。目の前で母が柘榴になった記憶を少なからず薄れさせることが出来た。少年は彼の隣で、実の母が暴走車に轢き殺される夢を見ることは無かった。 学生時代の彼は“酷いイエスマン”だったが、石蕗の影響もあり、今は改善、しかし、父親の影響か、支配されること、することを愛の形として捉えるようになり、頻繁に「熊麗の言う事ならなんでも聞く」という姿勢を見せるようになり、実際にその言葉を違えた事は無い。 病弱な時代を超えた頃、ファッションに手を出し始めた影響で髪の色を染めて、ピアスを開けた。それと同時に、石蕗の事をからかっていた人間を黙らせられるように筋力を付け、背の高さ以外は威圧的にも見える外見で、周囲を圧倒させるという何とも強引な方法をとるくらいにも大胆である。 【趣味】 小さい頃、母親に傷ついた服に熊のワッペンをしてもらってから、熊のグッズが好きになった。そのため、熊のグッズを秘密裏に集めている。また、それとは別にバイクも好きである。 【家具】 大きな熊のぬいぐるみ。 (その他机や椅子、ベッドやタンスなど普通のものがある。) ────────────────── 【通過シナリオ】 ──ワンクッション── 玖真多 純平 https://privatter.net/p/9342824

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