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矢雲　睦（やくも　むつみ） 大人びた性格。言葉数は少なく表情は乏しい。礼儀正しく成績はいいほう。趣味は写真とバイク。最近は新聞配達のバイトを始めた。 職業技能は周囲をよく見ているので目星・聞き耳、その延長で心理学、学業は真面目に取り組んでいるので調べものの意味で図書館、成績はいいほうなので大人からの信用という意味で信用。趣味技能は人を避けがちなため回避、趣味として写真術・運転(普通二輪)、バイクで遠出することも多々あるのでナビゲート。 ｼﾅﾘｵ:片鱗(HO1)、雷雨に夢想(HO2) ↓片鱗ネタバレあり アルコール依存症の父親と精神が病んでいる母親、認知症でトラブルメーカーの祖母との4人暮らし。物心ついた頃から両親は飽きることなく喧嘩をしており、最近は認知症の祖母が引き起こす問題について家庭内の雰囲気がさらに悪化している。両親の怒鳴り声や、物が壊れる音が自分の部屋にいても聞こえてきて、喧嘩の騒音で早朝に目が覚めることもよくあることだ。居心地が悪く、できる限り家で過ごす時間は最小限に留めている。 4つ上の兄がいる。口数はそう多くなく地味な人柄だが、自分にとっては優しく接してくれる数少ない人だ。少し前までは共に居心地の悪い環境を耐えてきたが、県外の大学に通うため家を出ていった。他に頼れる人がいないのもあって、彼が出て行ってからはさらに孤独感を感じている。 学校では陰湿で証拠が残らないようないじめを受けており、主犯格の生徒とその取り巻きから軽蔑され、理不尽な扱いを受けている。クラスメイトも見てみぬふりばかりで、もし自分がその立場でもそうするだろうからと責めることはなくとも、快くは思っていない。日々の学校生活は息苦しいもので、しかし両親に連絡が行くのを恐れ学校にはきちんと通っている。 家族やいじめてくるクラスメイトに対して『苦しんでほしい』『死んでしまえばいいのに』と願っている。両親の喧嘩を聞いたり、いじめを受けたりしている間は、その人物が自分以上に苦しむ様を想像しては苦しみを凌いでいる。心の中でずっと嫌悪が黴のように蔓延って増殖しているが、反抗すれば自分への仕打ちが酷くなるのは明白なため、ただじっと耐えている。 写真を撮ることが唯一の趣味である。こっそりお金を貯めて買ったカメラで、バイクに乗って遠出をし景色の写真を撮るのが好きだ。家族もクラスメイトも知り合いの誰もいない場所まで走って、静かで綺麗な景色を見ている時間だけは嫌なことを忘れられる。家にも学校にも居場所がないため、そんな現実から逃げるための手段でもある。 苗字の由来はメハジキの別名である益母草（ヤクモソウ）から、花言葉は「よき願い」「心は優しい」「現実逃避」「憎悪」。名前の由来は睦の漢字にある「親しくする」という意味合いから、現状を考えると皮肉に近いかもしれない。

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