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■宇須海布 しおん/うずめ ー ・二十歳。役者(2010芸能人ベース)。個人的な興味２種で【歴史】【人類学】取得。 子役出身の現役女優。劇団おまわり所属。 もともとは舞台がメインだったが現在はドラマや映画などにも出演している。 子役時代は年齢に不釣り合いの演技力でまたたく間に名を馳せた天才子役。 『女優』と呼ばれるようになってから主演を飾ったことはないが存在感を見事にコントロールし主演を立てる卓越した演技で作品を支える実力派。 自分の実力に驕らず、現場でも愛想よく、裏方の人間からも概ね好評な反面、そういった態度が「ぶりっこ」「八方美人」と言われることも。 代表的な役は舞台『武士道(児)』(ぶしどうじ)の お梅/鬼正宗五郎左衛門（おにまさむねごろうざえもん）。 『戦で百戦錬磨を誇るが本当は平和に農家をして暮らしたかった武士が記憶を持ったまま女児に転生し、今度こそ平和に暮らそうとするが様々な厄介事に巻き込まれ最終的に悪いやつをバッタバッタやっつける』という役をやっていたので殺陣ができる。 おまわりは時代物のコメディが多かったので、歴史もそのへんの人よりは詳しくなった。 ■以下文豪現代秘匿HOネタバレ含む 「嫌いなんだよね～人の笑ってる顔。ホント、心底ムカつく」 幼少期から「喜怒哀楽」の「喜楽」の感情が備わっていない。 そのため『笑わない子』として親戚中から気味悪がられた。 父と母はしおんを笑わせようと必至に努力したが、しおんには彼らがなぜそんなに頑張っているのかすらわからなかった。 やがてそのことに疲れた母が暴力を振るいかけた(父が既のところで止めた)ことで「楽しいと思えないこと」「笑わないこと」が「悪いこと」だと認識する。 肝心な感情は欠けたままだが「笑う努力」をその日から始める。 人の行動を観察し「どういうときに笑うのか」「笑う時どういった声をあげるのか」「顔はどう動くのか」・・・・ そうやってソレを真似ていく内に「笑う」という演技を覚える。 家庭には平穏が戻ってきたが、にこやかに笑う両親に安堵と同時に得も言われぬ違和感を覚える。 「私は欠陥人間だ。だから常人のフリをしていなければならない」 そう考えて、彼女は次々と他人の喜怒哀楽を「演じ」た。 日常の全てを演技で埋め尽くした日々は、しおんを女優へと仕立て上げていった。 転機が訪れたのは５歳の頃。 保育園での学芸会で類まれなる才覚を発揮したしおんは偶々客席にいた劇団関係者によってスカウトされる。 あれよあれよと言う内に壇上に登ったしおんは、幾度目かのカーテンコールを経て気づくのだった。 いつも感じている違和感の正体が『人々の笑顔への嫌悪』であることに。

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