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遺伝子操作をされているため、華奢な見た目ながら、生まれながらにして優れた能力を持つ。 ヴァイスアンゲシュテルター国の伝説の軍人、「アーノルド」の人格を宿したかのような人物。14歳にして戦線に投入された彼のことを、もちろん人々はすぐに受け入れられるよしもなかったが、年齢からはかけ離れた大人びた言動、思考、優れた戦闘能力、的確な指示、時には残虐な行為など、目の前のか弱い見た目の人物から考えられるには程遠い有り様を見せつけられ、次第にノアは本当にアーノルドの生まれ変わりなのではないかという言説が広まる。 実際は本当に転生したわけではないのだが、生まれた時からそうなるように情操教育が施されてきた。言ってしまえば戦争のために作られた兵器なので。ノアの恐るべきところはその躊躇いのなさであり、常人は本能的に腰が引けてしまうような状況でも顧みない。自分の身体が傷だらけになろうとも。数々の無茶が祟り片目と片腕を失っており、前髪で隠している部分には醜い火傷痕と切り傷の痕がある。さすがに痛いので眠れない夜は強い鎮痛剤を飲むことがある。 死刑囚になったもののもともと寿命は長くないと思われる。持って40年くらいですかね……？ --追記1-- ノアに両親（と言って良いのか）の存在は知らされていないが、同じ遺伝子から作り出された兄弟のことは知っている。小さい頃にほんの少しだけ交流をしたことがあり、その時の写真をお守り代わりに持ち歩いている。この兄弟はノアとは違い頭脳派。（今生きてるかはわかりませんが……） 愛情を受け取る機会が少なすぎたため、自分からもなかなかうまく表現できない……が、自分が手にかけた人間の数を覚えている。その者への弔いの気持ちを忘れてはいない。 今回の死刑宣告について、責任をただ一人に押し付けられたことにショックと苛立ちと悲しみが湧いているものの、その理由についてうまく説明できないため、これも自国のためで仕方のないことだと上書きしている。 --追記2 B国について-- 軍の戦士たちは愛国心が強い。 自国の戦力が強ければ強いほど他を制圧でき、制圧して領地を広げることが国のためだという風潮がある。ただし傲慢は悪、義と忠誠を重んじるため、他国への礼儀は忘れない。猪突猛進タイプが多いというか。 この考え方は伝説の軍人、アーノルドが軍事国家としての考え方を世に広めたためと考えられる。 遺伝子操作で生み出された軍の兵器、ノアは当然「ヴァイスアンゲシュテルター国」のために、自国第一で動くように教育されている。 これは自分が傷つくことを厭わず、迷わず前線で切り込んでいく彼の姿を見せ、軍の者を鼓舞させるという意味合いもある。

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