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帳の嫁入り HO3「かぐや姫」 HO特記:〈ナビゲート〉1固定 職業ベース:農林業作業者(2015) 選択技能1種:〈杖〉 職業p:EDU*10+STR*10→270p 特記:STR+1 職業技能差替: ・〈重機械操作〉→〈目星〉 ・〈電気修理〉→〈聞き耳〉 ・〈杖〉→〈ナイフ〉(理由後述) 特徴: 11【君は風邪を引かない】INT-1 CON+2 「梯子高等学校1組出席番号13番、斑牡丹丸と申します！斑模様のブチでムラノ、花のボタンに丸でボタマルです！よろしくお願いします！」 「此度の縁結びに際して嫁いで参りました、誠心誠意お仕えする所存でございます。不束者ですがよろしくお願い申し上げます、旦那様！」 「名誉なことです、疑いようもありません、家族も祝福してくれました。私がお役目を賜りましたこと、心より嬉しく思っています」 日に焼けた筋肉質な青年。高校2年生、村の子どもでは年上の部類。硬派で愚直、一本木、世話好きの子供好き。 実家は村のはずれに竹林を有し、指物師を家業としている(職業ベース:農林業作業者)。 物心つく前に両親を土砂崩れで亡くし、3つ下の妹・みすゞと共に父方の祖父母の下で育った。物腰は丁寧ながらも普段から声が大きいのは、彼らの耳が遠かったため。 家族仲は良好、長男坊として後継に対しても前向き(〈製作:指物〉55)だった。昔ながらの教えを守り、先祖代々から守ってきた竹林に出ては手ずから伐採・加工を続けてきた(所持品:鉈、技能入替:〈重機械操作〉→〈目星〉・〈電気修理〉→〈聞き耳〉・〈杖〉→〈ナイフ〉)。 体格・体質には恵まれた(SIZ16・特徴11)ものの、生まれ持った性質なのか兎にも角にも方向音痴(HO指定)。林で迷うこともしばしばあったため、竹取りには妹をよく伴っていた。 流石に構造を把握してからは林での迷子が減りはしたのだが、それでも時たまやらかす。野生動物と鉢合わせたこともしばしばで、体格に反し逃げ足はそこそこ(〈回避〉65)。 降って湧いた嫁入りの話に関し、心境はやや複雑。後継として育てた上の孫に対して祖父母もおそらく同じ思いだったことは察してはいるが、村での立場や伝統への姿勢から、表立っては祝福されている。 名誉あるお役目を拒むつもりは毛頭ないが、唯一、泣いて反発した気の強い妹のことが気掛かり。家業は彼女が婿を取って続ける話が出ているため、嫁ぐまでは家中で祖父母との折衷を叶う限りしていくつもりでいる。 【通過シナリオ】 ・帳の嫁入り HO3　20240207-0329_生還、探索者引退 以下、『帳の嫁入り』HO3秘匿内容を含む非口外情報 ──────────────────── 【HO指定:大切な人】 七山美彌子(ななやま・みやこ)、17歳、同い年の幼馴染、許嫁。伸ばした黒髪を綺麗に整え、古く質素だが丁寧に手を入れた着物を纏っている。 控えめで物静かだが芯のしっかりした、心根の優しい少女。 家同士の仲が良く、兄妹のように育った。将来一緒になることを自分たちも周囲も言外に視野に入れ、また期待していた程度には、お互いのやわらかな好意を信頼しあっていた。 真綿で包むような恋をしていた。きっと幸せになれると、そう思っていた。 理由のわからない望郷の念の根が、彼女の存在にあるのかもしれないことには自覚的。 夢想として片付けるには、あまりに質感のある映像と胸に迫る感情に、長い間戸惑ってきた。梯子村で過ごしてきた日々もまた愛していることに偽りはなく、全てを忘れて義務を果たすべきだという自律との間で板挟みになっている。 せめて、理由を知りたい。どうしてこんな夢を見るのか、こんな感情を抱いてしまうのか。お役目を賜った今になって、そう強く思っている。 自分が何者なのかをはっきりさせるため。あるいは、それを自分で選ぶために。 メモ： ・『牡丹に唐獅子、竹に虎』→法話の一、転じて取合せの縁起物。獅子身中の虫を殺す牡丹の夜露・虎の天敵である象が竹藪に入ってこれない事から、「拠り所」「安住の地」の例えとされる。 ・虎斑竹→ヤシャダケの亜種、菌類寄生により表面に斑紋が発生したもの。工芸品原料として珍重・保護される。 ・根黒斑病→牡丹・芍薬に発生する土壌病害。根部に病斑が発生し、深部の腐敗へとつながり枯死を引き起こす。 ・斑≒ムラ≒村。貴人としての氏の自称より連体助詞「の」を付けムラノ。所属・ルーツを自他より言い聞かせるような姓→強制／不自然性。 ・丹色⇔藍色。仙丹は中華における不老不死の妙薬→蓬莱仙人譚・竹取物語の類似性 竹藪に咲いた根腐れ牡丹、虫食いの獅子→身の置き場と望郷の先のどちらかを違えた貴種のメタファー。「姫」の流離譚ながら、嫁へと入っていく男／牡。とりかえばや。 ・七山美彌子 →月宮殿、「月の都」より。仏語。須彌山の中腹を回っている月にあるとされる。『起世経』によれば、七宝によって飾られた七重の垣に囲まれる。 「かぐや姫の帰るべき場所」。 以下、『帳の嫁入り』ネタバレ ──────────────────── 死者の村より生還後、約十年間の昏睡から目覚め、現実世界の稼業に身を窶すこととなる。本CSは以降使用せず、事実上の引退とする。 本名、唐澤(からさわ)牡丹丸。 詳細CS→charasheet.vampire-blood.net/5217887

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