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真面目で好奇心旺盛。物怖じしない。 その好奇心の旺盛さを覆い隠すほど落ち着き払っている。 知らないことを知ることが好きで、足繁く図書館に通っては常に本を読んでいる。異種族に対しても興味津々。 シーラ族の伝承や神話の敬虔な信徒であり、 特に歴史や人類学について学ぶのが好き。 幼い頃のヒーローは絵本に出てきたかっこよくてつよ〜いズーマ族で、憧れからこそこそとまねっこでキックを練習していた。今や孤児院での喧嘩の仲裁にご自慢のキックを惜しげなく披露するまでに至る。ズーマ族を見かけるとときめく。 両親は早々に海還りをし、生まれてすぐに孤児院に預けられたため、両親の記憶がほとんどない。 シーラの伝承を信仰してはいるが、いつか両親に会ってみたいという密かな好奇心は幼い頃からある。 良い子にしていれば、たくさん勉強をすれば。 いつの日か水に還った両親に会えるのではないかと思っている。 両親に会いたいきもちと、教義に沿って海に還るのが己の定めなのだ、というきもちと。 シーラのカミサマの教えからからちょっぴり外れたノア大図書館の司書になってみたい、というきもちで揺れている。 『ロゼ』の由来はピンクがかった身体の特徴と、「ロゼッタストーン」より。 「ロゼッタストーン」：知の新たな地平の絶対的な手がかり 【HO2】 あなたは「執行者」だ。 あなたがそれを隠し続けるならば、仮初の平穏を手に入れられるだろう。 何かを探している。 シーラ族に伝わる伝承、神話の数々。あなたはそれらの敬虔な教徒だ。 あなたにはノアの中層にある大聖堂にて選出された 執行者 という役目がある。 ノアを支え、カミサマを鎮める為には欠かせない儀式を行うための役目だ。 公にはされていない役職 であり、知る者は少ない。 儀式の内容は詳しく聞かされていないが、道徳的でない事は薄々勘づいている。 「シーラの子を探せ。海に呼ばれし子を探せ。 海から授かりし肉体を持ち、中身は溶け出てしまったシーラの子よ。」 これが聖堂にてシーラ族の長老に言われた言葉だ。 ローブの向こうの表情は窺えない。 もとより陽の光が届かない薄暗い中層部にある聖堂だったが、ぐっと室内の温度が下がったように感 じた。 あなたは1度下層を訪れたことがある。 儀式は中層より下で行わねばならないため、執行者であるあなたはその一時だけ立ち入りを許可されたのだ。 上層と中層の行き来はゴンドラによって行われるが、下層は違った。 見たことも無い金属でできた箱は乗り心地こそ悪いが、ゴンドラなんかよりも早く下へ向かうことが できる。 それからよく分からないパネルに指を押し付け、ついに下層へ 下層でのことは全く覚えていない。 ひとつ鮮烈に脳に刻まれているのは、頭を揺さぶる潮の香りだけだ。 あなたは「シーラの子」を探している。 それがこの世界のためであると信じることが、今のあなたにできることだろう。 (シーラの子は今週の日曜日までに見つけなくてはならない。) 2020.8.30 『ノアのサカナ』ロスト

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