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年齢：20歳 一人称：俺 職業:不明 堂々とした性格の少年、ではなく、これでも成人済(成人したばかり)。 背が低い上に童顔なことを気にしているらしく、「可愛い」と言われると否定し突っぱねるし、「かっこいい」と言われれば随分と嬉しそうにしてる。割と単純なのかもしれない。 「我が道を行く」という言葉が合うような人物で、悪く言えば少し自己中心なところもあったりはするが、相手を思いやる気持ちはそれなりに強いし優しさはしっかりある。むしろ心の中では「こうして助けたい」とかめっちゃ考えてたりする。でもいざ優しさ出すとなるとうまく行動にできなかったり言葉に出来なくて結局突っぱねることもしばしば。 それに自分の弱いところを見せたがらないのも強いから、風邪ひいたり怪我したりしたらもうそれは隠そうとしてしまう。 一言で言えば素直になれない不器用くん。 職業に関してはほぼ話さないし、実際まだ無職。今は独学&通信で旅行管理系の資格を取ろうとしているらしい。 「いちご」という苗字がどうしても響き的には女の子の名前っぽく感じてしまうため、呼ばれるときは名前で「たかあき」とか、ほか名前のほうでもじったあだ名で呼ばれることを好んでいる。 体を動かすことが好き。特に走って風を受ける瞬間が好き。 特別運動が得意というわけでも、体が丈夫というわけでもないが、暇なときには軽いランニングをすることもある。 また、旅行も好き。自分のまだあまり知らないところに行ったり、遠い場所の自然に浸るのも好きなタイプ。それもあって旅行管理系の資格を目指しているのかもしれない。 という設定と性格を手に入れた。 王明の元の生まれは一条財閥。 我が家に一条家と言ったらとあるお嬢様がいるけども、そういう事だよ。年齢は王明より年下だね。 王明は先天性欠魂症を患っておりもとから感情がなく、少し成長しても笑うこともまともに泣く事もない我が子を気味悪がった元の両親から、やがて育児放棄の片鱗が見え始めてきた。 「こんな人形のような子は生みたくなかった」と言われていた。 まだ2歳過ぎたばかりの頃、明らかに王明を見る目がおかしい、様子がおかしいと不安に駆られた一人の使用人が、王明を抱えて外に出た。 彼女なりに王明のこの様態が何かで変われないか調べた結果、たどり着いたのがクラリティセンターだった。 クラリティセンターに駆け込み、どうかぼっちゃんを診てもらえないか、旦那様達の代わりに育ててもらえないかと頼みこんだ。 センター側は預かる気持ちは大いにあったがやはりそのままでいる訳には行かず、使用人から話を聞いた上で両親達とも面談。 両親は育てていくことを拒否、将来まともに継いでもらえる見込みのない障害を持った子供をこの家に持ちたくないと主張。 その結果、王明は一条家で生まれたことは無かったこととなり、いちばん初めに王明を受け取った当時の職員、一期の戸籍に書き換えられた。 こうして、王明は「一期 王明」として、クラリティセンターで育つ事となる。 また、この事はまだ2歳過ぎたばかりで記憶もなく、王明自身は自分が元々一条家だった事も覚えていないし、何度か頻発した感情の崩壊によって記憶もだんだんと薄くなっていき尚の事覚えていない。 職員達もその事を彼に改めて伝えようとはしていない。 辛い記憶を与えてしまうことで、この施設でようやく手に入れた感情をまた失ってしまうことを危惧したためである。 職員の処置と育児によって少しずつ手に入れられた感情によって生まれたのが前述の性格。 職員達にあたたかく見守られながら育ったことで、感情の不定着や度重なる崩壊はあれど、それなりに健やかに育ってはいたが、王明自身もなにか自分の中が随分とぽっかり空いてるような気分が苦しいと思っていた。 そう思っていたなかであがった話が「運命の赤い糸」だった。 先生から話を聞き、このからっぽが埋まるのかもしれないと知った王明はそのシステムを受け入れた。 システムが動く数日前には、職員たちに「運命の赤い糸の先のやつ、早く俺が迎えにいかねぇとな！」と意気込んで話していたが、迎えを、助けを待ってるのは王明のほうなのかもしれない。 そんな素振りは見せないが。

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