タグ： 蓑虫の 上級

　衰退したと言われている剣の流派、相模陰流をひっそりと現代に伝える道場の次男。 　ひっそりと、というように門下生は居らず、兄は「今時こんな道場を継いだところで食っていけやしない」と家を出ていった。 　故に。父親の厳しい稽古を、単身受ける毎日。 　幸い才能はあった。精神的な適性も、まぁあったのだろう。剣を振るうのも、戦うのも、嫌ではないのだから。 　中学三年の秋。道場で一人、剣を振っていた時のこと。突如としてワーディングが展開された。 　偶々、ＡＷＦの体質を持っていたのだろう。気を失うことはなく、嫌な気配を感じ取り、道路へと飛び出して。 　──怪物と、相対した。 　そこには、異形としか言えないナニかが佇んでいた。 　後から振り返れば、エグザイルかキュマイラか、はたまたその両方を持つオーヴァードだったのだろうが。 　何故かは分からない。目が合って、次の瞬間、殺し合いが始まっていた。 　否、相手は超人。ただの人間に勝てる見込みなどない。それは殺し合いなどではなく、ただの一方的な狩り。 　なんとかすんでのところで持ちこたえながらも、すぐ先の決壊は目に見えていた。 　だから求めた。「力が欲しい」と。 　ソレは応えた。「力をやろう」と。 　油断もあったのだろう。遊びもあったのだろう。だから。 　閃哉がオーヴァードとして目覚めた瞬間、異形の首は飛んでいた。 　……そこから先は記憶が断続的だ。ふらふらと歩いた覚えもあるが、ともあれ意識がハッキリしたは病室で目を覚ましてから。 　そこでレネゲイドのこと、UGNの事を聞いて、力を貸すことを了承した。 「剣を振るえるのなら」 　だが、一つ気掛かりがある。 　後々駆け付けたUGNのエージェントは言っていた。異形の死体など、見ていないと。 「俺が負けちゃ、相模陰流の名に泥を塗ることになる。今や二人しか居ない、しみったれた名だけどな！」 「全身全霊を賭けて挑ませていただだこう。此なるは、我が業の全て。 　──赤朱・韓紅」 コンセプト：ダイスを増やしてC値を下げて回しまくれ。目指せ達成値500。 単発とはいえ支援を貰ってタイタスを切れば夢のC値2。ただ侵食率がマッハな上ロイスが減るから帰ってこられるかは正直微妙かもしれない。

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