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すごいよな、匠篤はさ。なんで俺なんかと…いやなんでもない。忘れてよ。 一人称、俺　二人称、君、あなた　 小さい頃から何をやっても人並み以下、その上優秀な家族に囲まれていたために居場所がなかった。 自分とは正反対で優秀な匠篤がなんで自分なんかとつるんでくれたのか。 それは家が金持ちでおもちゃをたくさん持ってたからなのか、近所に他に子供がいなかったからなのかはわからない。 聞いてみるのが怖いから聞かない。なんにせよ、そんな夜鷹にとって幼馴染である匠篤の存在は大きな支えであった。 小学校ではどんくさいながら匠篤のおかげであぶれずにすんでいた。 中学でも、あまりぱっとしない生徒ではあったものの、明るい匠篤と話すことでそれなりの地位についていた。 そんな、匠篤とずっと一緒だったから自分が特別なんだって勘違いしたのかもしれない。 高校は親の意向で私立の高校に行くことになった。匠篤と違う学校。それどころか、自分のことを誰も知らない新しい環境。 不安と、変われるかもしれない、自分も匠篤みたいになれるかもしれないという期待。 そんなに世間は甘くないんだってことはすぐに分かった。 俺みたいなやつが、匠篤みたいになれるはずがなかった。 きっかけはなんだったか、クラスの人気者に目を付けられたのか、運が悪かったのか。いや、きっと全部だ。 俺は高校でひどいいじめを受けた。その場所で俺はみんなの奴隷で、サンドバッグで、退屈しのぎのおもちゃだった。 家でも俺の居場所はなかった。いじめを告白すれば、もっとひどい仕打ちが待っている。成績はどんどん落ちて、何もかもが灰色だった。 そんな俺に対して親父も母さんもみんな「お前はなんでそんなに馬鹿なんだ」という。 俺が悪いんだ。俺なんかがあいつみたいに、匠篤みたいになりたいなんて思ったから。 毎日のように「なんでお前生きてるんだよ？」と言われ続けた。俺もそう思う。なんで俺は生きているんだ？ もういい、もう終わりたい。消えてしまいたい。ごめんなさい。 学校の帰り道、曇り空で星も何も見えない夜。死ぬために誰もいない廃ビルに行った。 匠篤に最後、ラインを送った。「今まで仲良くしてくれてありがとう」 結局なんで俺なんかと仲良くしてくれたのか聞けなかったな。そんな風に思って、ビルから身を投げた。 終わる。全部終わる。これで、全部おさらばだ。やっと消えられる。…もし生まれ変わったら、あいつみたいに。 馬鹿な俺はまた、そんなことを考えてしまった。馬鹿は死んでも治らないとはよくいうものだ。 早生夜鷹（わせ　よだか）。17歳、男。 性格は卑屈。自己評価が死ぬほど低い。実力もそんなにない。落ちこぼれ。 いじめを苦に自殺を図るがそれを機に覚醒。 元より死ぬ決断もなかなかできない性格も相まって、そのまま家に帰り、自分の身に起きた異変に恐怖し不登校になる。 自分の身に何が起こったのかはその後、幼馴染である貴島匠篤が家に訪れて話を聞いてくれるまでわからなかった。 オーヴァードになったことが判明したその後は、匠篤が所属している茜坂支部へ所属することになる。 また、匠篤と一緒にいられる安心感と、UGNでも自分は落ちこぼれであるという劣等感に苛まれている。 CNのラックラスターの意味は「精彩を欠いた、イマイチ、冴えない」など ＰＣ１ カヴァー／ワークス：任意／UGNエージェント シナリオロイス：貴島匠篤（きじま・たくま） 推奨感情：P任意／N任意 あなたは東京都の郊外にある都市・茜坂（あかねざか）市のUGN支部のエージェントだ。 しかし、その中で決して優秀とは言えず、むしろ落ちこぼれと呼ぶ方が近い。 所属するUGN支部にはエース級のエージェント・貴島匠篤がいるが、 いつも彼に良いところを奪われてばかりだ。 匠篤はあなたに、支部長から渡されたペンダントを託す。

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