タグ： 空の青さの掴み方

「……この子はナノカ。大きいけど、優しい子だよ。……？…あぁ。ノア。でも、好きに呼んで」 　血液型不明。19歳。物静かで多くを語らないローテンションなハイティーン。喋り口は淡々としていて冷たく映りかねないが、なんのことはなく、今まで他人と話す機会が極端に少なかったことに由来している。 　すこし天然(と言うには少々ボケすぎている)かつ人を無遠慮に信じやすい。好奇心はそれなりにあるが、それに従って死んでしまえば元も子もないので自制心が人一倍ある。理性的。 　今まで長らく一人だったので、一人称や二人称を話す癖がない。また性別についても特に意味の無いことだと考えているので聞かれるまでは自ら明かしたりしない。一人称は「わたし」、二人称は「きみ」「あなた」、性別は女。 スタンス:役目があるならそれを全うするのが当然。己は生まれた時から管理人という一族に生まれ、だからこそそれを全うするしかないのだろう。誰も詳細を教えてはくれないけれど、今は誰もいないこの場所にも、いつかきっと己の「番」のようなものが現れて、血を繋がなければならないのだろうなとぼんやり考えている。きっとそうやって己の一族は紡がれてきたのだ。 　だってそうじゃないと理由がわからない。 　ひとりぼっちのこの場所で、どうして家族が産まれるの。 　もしわたしが死んだら、代わりの人が送られてくるのかな。 家族:おじいちゃんのことは大好きだった。おじいちゃんがいたからわたしはわたしでいられた。両親のことは特に覚えていないので感傷などは特にないが、時折会ってみたかったなぁと考えることがある。どんな人だったのだろう。己にはもう知る由もないが。 夢:緑が一面で、壁がある。地面は水に覆われていなかった。不思議な夢だ。だって己は、そんな世界を知らないはずなのだ。ずっと生まれた時から己は、この反射された青に囲まれて、今まで生きてきたのだから。 　ここはどこだろう。この壁はなんだろう。壁の向こうには何があるのだろう。考えても詮無いことだ。 　わたしには、壁を飛び越えるための翼がない。 相棒:トナカイ。名前は「ナノカ」。祖父が死んですぐの頃、狩猟に失敗して怪我をしてしまい物陰で休んでいた際に出会った。最初は凶暴な生物かと身構えたが、その後何も言わずに(動物なので当たり前ではあるが)背に乗せて拠点の近くまで歩いてくれたことからなんとなく気にするように。何度目かの邂逅の後、よければおいでと着いてくるように促した。 本名:七乃叶(なのか)。普段名乗ることは無いが、苗字は日暈（ひがさ）。陽光の作る環の意。 　両親が授け、祖父が呼んでくれた名前が大切だった。もういない人から賜ったそれをどうしても忘れたくなかった。祖父が死に、もう己を誰も呼ばない世界で、ずっと抱えていられる保証なんてどこにもなかった。 「ねぇ。きみ、今日からナノカになってほしいんだ。うん、きみの名前だよ。わたしの名前を預かっておいて。返さなくてもいいから、ずっと、持っていてよ。きっと何度もきみを呼ぶから。わたしがわたしを忘れてしまわないように」 技能: 　回避、ショットガン、聞き耳→狩猟のため 　目星、機械修理、ナビゲート→管理人業務の必要技術 　図書館→本しか娯楽がないため 　応急手当→自分一人でどうにかしなければならないから 　生物学→食べられる生き物を探したことがある、かつ捕った動物はすぐ絞めないと食べられなくなるから 　天文学→夜は時々星空を眺めるから もう教えてくれる人もいないけど 　博物学→珍しい植物の中から食べられるものを探し出すため 　人類学→憧れているから 本の中でしか見ない他人に いつか触れてみたいから かつての祖父と同じように モチーフ:名前の由来はノアの方舟。故にキャラデザのモチーフは鳩。瞳はずっと見上げ続けてきた空を映したスカイブルー。ナノカの方は神が世界を創造するのにかけた日数。日暈はつまり、「光あれ」。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ