タグ： たかしの子 堕ちた鳥は、いつかの空を夢に見る

たかしろじゅり 大図書館の司書。日々本を抱えながら梯子を上り下りしてる。 本の虫。仕事中に隠れて読書に耽る。 専らの興味は怪奇小説や都市伝説、超常現象等オカルトもの。 大学時代は人類学や民俗学を学んでいた。 知識に偏りがあり、理数など興味のないジャンルは人並みかそれ以下。 外見に全く頓着がない。すこぶる目が悪くエグい度の眼鏡かけてる。 父が英国人母が日本人のハーフ。 けど海外に行ったことはない。英語スキルは学んで得たもの。 父がずっとカタコトなので、本人もたまに訛る。 へらへらしている。愛想はいいが人とテンポが違うので理解者は少ない。けど必要としていない。悪意もない。変わり者。 クリアシナリオ：堕ちた鳥は、いつかの空を夢に見る エピローグ ━━パタリ 巻末のピリオドまで目を通して本を閉じた。背表紙に余韻を求め暫くしてから本の返却に席を立つ。 向かうのはオカルト本の棚。迷わない手つきで手に持った本を仕舞うと、また1冊手に手に取った。 ここはいつも私の好奇心を満たしてくれる。 好奇心と共に広げられた風呂敷を華麗に畳み回収してもらう快感は何にも替えがたいものだった。 「満たされない」 あの一件以来、何を読んでも満たされ切れない。 事実は小説よりも奇なり？私は実体験によって齎される好奇心とそれを満たす解に魅了されている。 私は狂人ではないから、私の馬鹿な好奇心で人命を蔑ろにすることは出来なかった。当然のことだ。 あの時の行動に後悔はない。彼が快復したのも、彼女が元に戻ったのも良かったと思うし、安心もしている。 「あ〜あ。一つ知れば十が欲しくなる」 この渇きを解消したくて、やはり今日も本を読む。 私は本を持ってカウンターへ戻り、時計を見上げた。 今日は彼女が来る気がする。これは勘。 彼女とは波長が合う気がする。仲良くなれた気がしているが、どうだろうか。私はどうやら友人が少ないようなので、気のせいだったりするかもしれない。 そうだったらいいな～と呟いて、読書と言う名のサボりにふけようと表紙を捲る。 そのとき、視界の端に派手な色の髪が映った。 ……読書は明日でいいかな。

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