タグ： ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟｲﾝ

狗。 :古くから人間が家畜として飼い親しむ、いぬ科のけだもの。一般に勇猛で従順、嗅覚(きゅうかく)・聴覚が鋭いので、番用・狩猟用・警察用・労役用などにする。品種が多く、愛玩(あいがん)用のものもある。 （例）「―がしっぽを振ってついて来る」 （Googleより引用） 鞍馬狗天。久我帝様に御仕えする者。 帝様超過保護人間。 いつも怪しい微笑みを口元に讃えている。 感情に乏しい面があるが、優秀な従者であるため誤魔化すことが得意。 一人称:私（わたし）、（俺） HO1:主（あるじ）、帝坊っちゃん、お坊っちゃん、（公的な場では）帝様 ーー技能ーー 戦闘技能、応急手当、精神分析、制作（料理）、:帝坊っちゃんのためにしか振るいません 隠れる:帝坊っちゃんの幼少期に隠れん坊に付き合っていたら上手になりました 写真術:旦那様から、帝坊っちゃんの成長を記録せよと命を受けましたが、まだまだ成長の余地有りですね 登攀:最近お腹周りが気になりはじめまして、ロッククライミングを始めました 運転（自動車）:お坊っちゃんの送迎も任されております。安全運転に定評があります 制作（料理）:かねてより帝坊っちゃんのために腕をふるっておりますが、味の方はなかなか芳しくないようです 芸術（帝様への太鼓持ち）:帝坊っちゃんの気を良くしようと試みるのですが、心がこもってないと叱責を受けてしまいます。お坊っちゃんー。きょうもかっこいいですよー。 心理学:主の心中をお察しするのは従者の務めでありましょう？ 博物学:久我家を訪れてから、主と共にテレビを見るようになりました。クイズ番組というのは、なかなか興味深いですね。あの家でも教わらなかった知識が飛び交っています。 ーー以下蛇足ーー 久我家に御仕えするためだけに産まれ、久我帝を守るというためだけに育てられた。 かねて古来より本家ー久我家の分家にあたる鞍馬家は、主の久我家のために数々の従者を輩出してきた。 鞍馬家の家訓。感情を持つな。ご子息を守ることだけを最優先に考えろ。お前に感情は必要ない。 幼い頃から、そう刷り込まれてきた。 普段、顕にしている「感情」と思しきものは、血の滲むような訓練により培われた演技であり、従者としての綱渡りのための唯一の糧である。 「久我帝に御仕えするのに感情は必要無い。だが、彼に取り入るに超したことはない。だから表情を声を偽れ。ただし、お前に感情はない。何故ならお前は久我帝を守るためだけの、ーーー化物なのだから。」 久我家に仕えることで受けることのできる禁断の魔術「血の契約」は、鞍馬家の中でも優秀な者しか受けられない。本家と「血の契約」を交した者は、素晴らしい賛美を受ける。表向きには。 ただ、形式上そう言われているものの、誰もそのようなことを思ってはいない。鞍馬狗天に向けられた目は、言葉は、それは酷いものだった。 「寄るな化物」「あんな獣と同じ血筋だなんて」「あの化物に近づくと殺されるぞ」 人成らざる、超人的な力を手に入れる契約を交した狗天は、鞍馬の一族から忌み嫌われ、恐れられた。 だが、狗天には感情がなかった。 それを憂う術も知らなかった。 ーーーと、思うかい？ むしろ、誇らしかった。いっそ、清々しかった。 ドロドロと煮えたぎる感情の渦が、今か今かと沸き立ち、思わず、ひとつ笑いがこぼれた。 狗天が初めて見せた笑顔。それはとても醜悪だ。 （出来損ないたちが自分に注目している。） これまでどんなに酷いことでも進んで引き受けてきた。久我家に選ばれるためならなんだってした。それがようやく「血の契約」という形で実を結んだのだ。 ずっと気に食わなかった。捨て子である自分を勝手に分家に引き入れた分際で、恩を着せ、自分たちのすべての希望を履かせられ。兄弟たちのどんな存在よりも卑下にされ続け、惨たらしく執拗な躾を受けてきた。 感情を持つな？無理だろう。 お前らを出し抜くのなんて簡単だった。馬鹿ばかりで実に助かった。 ああ、俺はこれから久我家に御仕えする。 つまりお前ら愚図の集まりである鞍馬家の誰よりも優秀なのだ。血を継いでいる兄弟たちよりも、捨て子の自分が選ばれたのだから。 俺はお前らが許されなかった、本家の敷地をまたぐ。 そしてあの素晴らしい豪邸で生活するのだ。 この暗くじめついた鞍馬家に比べ、久我家はどんなに素晴らしい"家"なんだろうか？ 「帝様、帝坊っちゃん、帝。ーーーああ、主よ。お前は俺にどんな感情をくれる？」

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ