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「大罪って？」 「今はまだその時じゃないよ」 「いずれわかるさ、たとえ君が拒絶しようとも、な」 「お前にはまだ力が足りない。まずは力を身に着けたまえ。話はそれからだ」 ● マリウス=“大罪人“=スー。 生まれながらにして1000万年の刑期を科された男。 UGN福岡PT支部所属のチルドレンである。 普段は独房で暮らし、気分が向いた時に支部内にある雑貨屋と居酒屋で過ごし、「ボランティア」と称される恩赦付きの任務に就いた時だけ外に出る生活を送っている。 現在の刑期は約850万年。最近受けられるボランティアは恩赦が万年単位なので割と順調だ。見事刑期を満了すれば水着を着て海に行けるらしい。ワクワクである。 ● 転機となったのは1年前、「天罰」と称されるUGN天獄PT支部からの襲撃。 天罰の首魁との戦闘になり、極限状態でPT支部の最上階にある「門」を開いたマリウスはその3マップ先で天獄PTに反乱を企てる男ファ族の長ルシと出会った。 ルシから「鍵」を渡され、「ミストルティン」のシンドロームとなったマリウスは天罰の首魁を撃退。 福岡PT支部に一時の平穏をもたらした。 なお、マリウス自身は「ミストルティン」の研究のモルモットやルシから発行されたボランティアでとても忙しかった。 また、マリウスは元々ノイマンシンドロームだったが、ミストルティンになった影響でノイマンの能力のほとんどを喪失。現在は至近距離で槍を投げる際の適性のみその名残がある。 ● 今回の白影討伐作戦の参加。無論ルシが発行したボランティアである。 曰く、お前が力をつけるのに必要な儀式、とのことだ。 ミストルティンシンドロームではあるが自分は詳しいわけではない、という訳で同じ福岡PT所属の博士で頼み込めば断らない漢ムラ族のナカにサポートをお願いして参加である。 ナ・タは昔ボランティアの時に一時期預かっており、レネゲイドの扱い方を指導していたことがある。今は普通の支部に所属しているはずだ。 ● 「鍵って？」 「まあまあ、慌てなくてもいいんじゃない？今は、サ」 「必要な物だ。いつかの君にとっての、な」 「お前という器に力が満ちた時、その鍵は導くだろう。今は力をつけることに集中しろ」

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