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HO【主演・客人役】 あなたは新人俳優だ。コンテストにて見事優勝を勝ち取り、きらびやかな芸能界へと飛び込んだばかりである。今回の舞台はあなたにとって、役者としての将来がかかった初めての大きな仕事となる。 以下設定 スポーツタレントとして活躍している青年。元高校サッカーで国立出場しており、整った容姿と人を沸かせる高いドリブル力をもっていたため注目選手として話題になったが、準決勝相手KPとのクロスプレー時に選手生命を絶たれてしまうようなケガをしてしまう。 悲劇の選手として再度注目された青年はある日、チームメイトに謝罪しに学校へと足を運ぶ。「自分がケガしてしまったせいで決勝まで駒を進めることができなかったこと」「チームメイトと監督に迷惑をかけてしまったこと」あの日の試合のすべてを謝りたかった。 しかし、ロッカールームの扉の前で聞こえてきたのはチームメイトの話声だった。 「見たかよ、校門前の記者」 「見た見た、またアイツの取材だろうよ」 「ケガして俺たちに迷惑かけたくせにちやほやされてよ。なにあれ？悲劇のヒーロー気取りかよｗ」 「マジ迷惑だよなーｗいつもヘラヘラ笑いやがってさー何が楽しいんだよ。こっちはお前のせいでサッカー楽しくないってのｗ」 「ほんとそれ！チームの柱的なポジションにいるって勝手に勘違いしてんだろうなｗ」 「ちょっとサボるだけででけぇ声で指摘してくるしさー！俺たちが試合に出れねぇのアイツのせいだろ絶対」 「監督にチクってんだろうなー」 「マジで迷惑。アイツなんて」 「あのクロスプレーで死んじまえば良かったのに」 その後の記憶はない。気が付いたら自宅の自分の部屋に戻っていた。 「あの子」が自分をここに連れてきてくれたのだろうか。 「あの子」はいつも俺を助けてくれたから。自分がつらいときには変わりにつらい出来事を受けてくれたり、落ち込んでいた時は知らない間に贈り物をしてくれて慰めてくれたり。今回も、俺を無事に家に帰してくれたんだろう。 涙が枯れるほど泣いた。今まで、こんなに涙を流したことは無かったと思えるほど。 もう体の水分が空っぽになった時、右手の甲が痛む気がして目を向けた。気が付けば、なぜか右手の甲が腫れていた。 「俺、こんなところ、ケガしてたっけ」 そこからはすぐに高校を辞め、道を歩いているところでスカウトを受けた。モデル、タレント、スポーツ解説など様々なことに挑戦させてくれた。 そして、今回の仕事は俳優としての仕事。初めてながらも演技を指導してくれたトレーナーからは筋がいいと言われて挑戦したオーディション。 主役として抜擢されたときは、はじめてスタメンに選ばれた時のような高揚があった。 国立のような下手は踏まない。絶対に舞台を成功させて見せるんだ。 「あの子」と一緒に。 百日草の花言葉 『不在の友を思う』『絆』『いつまでも変わらぬ心』 村雨 「入れ替わり」降ったり止んだりする雨 誕生日2/21

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