タグ： 抹

蹂躙　HO3　C国の参謀総長 チェヴァーロ共和国の最高裁判所長官であり、軍の臨時参謀総長。 王制崩壊の混乱の中に、「司法」の骨組みを叩き込み国内を無理やり平定した。 その後空席になっていた軍事参謀総長の席に臨時就任し、軍部を主導して世界大戦を戦った。 国の事実上の支配者でありながら謎が多い。 「ソレイユ」は偽名で、姓もない。火傷痕のある左目は弱視を患っている。 感情表現の起伏に乏しい合理主義者。無愛想に見えるが、誰かを嫌うことは基本的にない。 同時に、自分が行動を起こす際に他者を慮ったり手心や贔屓をすることもない。 世論では、彼は国内の邪魔者を根こそぎ断頭台送りにして国を掌握し、世界大戦を激化させた戦犯のひとりである。 血も涙もない冷血な独裁者だと巷では目されているだろう。 彼の願いはただひとつ。「チェヴァーロを守る」。そのために手段を選ばなかっただけだ。 それが自身の両親と大切な片割れの命を奪った存在であっても、自分もまたそれのために死ぬのだとしても、彼は誰よりも祖国を愛している。 【チェヴァーロ共和国】 20年前に起こった民衆革命により王制が崩壊し、王国から共和国に変わってまだ間もない。 世界基準に比べ、刑法が非常に厳しい法治国家である。 共和制とはいうものの、実質的には三権のすべてを裁判所が掌握しているといっても過言ではない。 クーデターの際には、国王・王妃・双子の皇太子の片方とその他多くの大臣たちが革命裁判のもとに処刑され、残った皇太子は王都から連れ出され田舎に幽閉されることとなった。王制崩壊後は革命の主導者たちによって共和制が謳われたものの、彼らの間で恣意的な裁判が横行し続け、国内の混乱は長く続いた。 そして10年の後、1人の若い法律家の主導のもと、「二度目の革命」が行われた。「腐敗した裁判を正常化し、法を民衆のもとに取り戻し、国を法治国家として再建するのだ」と彼は主張し、迅速かつ的確に法を整備し、無能な執政者たちを政治の舞台から引きずり下ろした。 二度目の革命も強引なものではあったが、それによって国民の生活は間違いなく安定した。一度平穏が訪れると、国民たちの関心は内政の状態よりも、世界中で強まっている世界大戦の気運に向けられた。周辺国の小競り合いは激化し、チェヴァーロもいずれ戦火に巻き込まれることは明らかだったが、軍の組織構造もまた二度の革命によって穴だらけになっていたのだ。今や最高裁長官のひとりとなった例の男は、その穴に乗じるように軍の参謀総長に臨時就任し、軍を動かした。あえて周辺国を焚き付けて戦火を広げ、戦場を分散させることで、自国への被害を軽減させる。D国から盗み出した技術の中でもとりわけ非人道的とされるもの率先して使い、他国にチェヴァーロへの手出しを躊躇させる。そんな戦い方で、「下手をすれば戦争で滅亡する」とまで予想されていたチェヴァーロは、むしろ戦勝国のうちに数えていいほどの戦果を上げた。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ