タグ： ひつじ 21g卓

「だって、せっかく生きてるんだもん。やりたいことはなんだってしたいな、ってさ」 華の女子高生、1年生。文化祭実行委員、軽音部所属(楽器は主にギター、キーボードも上手)、ボランティア部も兼部。成績優秀、明るく快活な性格で多くの人に好かれ、困っている人に手を差し伸べることを惜しまない。 そんな彼女の隠された姿、それがUGNチルドレン、オーヴァードとしての姿である。その左腕は巧妙に隠されているが、人工皮膚に覆われた機械。右腕に雷を纏わせ、襲いくる脅威を悉く薙ぎ払う。 彼女は裏の世界で、人々を守るためにその力を振るっている。そこに躊躇いはない。恐怖はあるけれども、仲間がいるから乗り越えられる。 そう思っていた。 「たくさんの助けられなかった人と、助からなかった人がいて、わたしはでも、生きているんだ」 －－－－ 7年前、幼い彼女はFHの施設から発見された。 そこは幾多のオーヴァードを殺した事件を引き起こしたFHエージェント、【ソウルイーター】が拠点として使っていた施設であり、UGNに引き取られた彼女は殆どの記憶をなくしていた。彼女自身の名前さえも例外ではない。 だからその性は義父となったUGNエージェント、兼啓光から、美衣子の名前は、支部の皆から与えられたものだ。 彼女はUGNに育てられた。それは決して「普通の子供」としての生き方ではなく、世の平和を守る尖兵となる生き方だったが、それでも彼女はそれを幸せと呼んだ。誰かを救うことが、自らの使命だとでも言うかのようだった。 やがて八岐町からFHは撤退、その平和を守るために彼女は残された。それはUGNから与えられた長い休みであり、かりそめの平和。 彼女は長く時を過ごした、大切な仲間たちとともに、その平和を享受していた。ずっと続くなんてことはない、だとしても、とても大切なとき。 それはけれど、彼女の内側から崩れ始める。 「……誰かの幸せを奪うことが、生きるってことなのかもね」 －－－－ ●各PCへの感情 PC1:赤城佑磨 「相棒」と公言しており、誰よりも信頼している相手。何か異変があると2人ペアで動くことも多い。 人助け気質も近しいが、自己犠牲的な佑磨の行動には時に心配ものぞかせている。 同年代のオーヴァードで一番付き合いが長く、何か困りごとがあれば真っ先に相談する相手でもある。 が、最近は少し距離を置くような面も……？ PC2:祁答院桜花 妹分であり、同年代のオーヴァードで女の子ということで、とても可愛がっている。べたべたである。 どちらかというと理屈屋で変わり者(？)な桜花をよく構っているが、本人からはうざがられているかもしれない……とたまに凹んでいる。 桜花の「思い出したくないことまで思い出さなくていい」という考えとは違い、本人は失われた記憶に囚われている節もある。それ以外にもちらほら考えが合わない部分はあるが、2人はそこも含めての「親友」だった。けれどそんな彼女にも隠していることがある。既に彼女は気付いている、人知れず苦しむ姿だ。その原因を美衣子は決して語ろうとはしなかった…… PC3:奈切弦 上司としてもエージェントとしても、人間としても尊敬する人物。年の離れた兄のように感じており、「弦さん」と親しげに呼ぶ(もしかしたらそれで怒られてるかもしれない)。 特に努力の継続という点において、美衣子の「精一杯に生きる」という考えからすると見習う点が多い。一方で真面目過ぎて大丈夫かなぁ、と心配している面も。 最近、美衣子は佑磨、桜花と同じように弦さんとも距離を置いているように思える。その真意は果たして……？ PC4:兼啓光 義理の父であり、八岐支部における英雄として尊敬……してはいるのだが、いかんせん複雑な感情を持っている。なかなか八岐に帰ってこない理由が、本部エージェントとして誰かを守っているから、ということはわかっているけれど、それでも「親」だっていうならちゃんと側にいてほしい、というのが美衣子の想い。けれどそれを言えば困らせることもわかっていて、本人には伝えられていない。 呼び方は「啓光さん」。どこかよそよそしい感じもある。 今回、久々の再会を果たすことになるが……？

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