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1-5天才 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 変に大人びていて落ち着いた性格。あんまり子供っぽくないため、ある意味生意気に見えるかもしれない。 無理して礼儀正しくするといった感じではなく、素で子供っぽくない（？）基本的には優しいが、同年代の相手に優しさがちゃんと伝わっているか分からない。 （「子供だからできないことだらけで当たり前じゃん？そんなもんだろ」みたいな感じ） 【親が欲しい、知りたい理由】 親がいないことに対して寂しいと感じず適当に楽しく生活していたが、成長するにつれ「家族から愛情をもらっていれば何か違ったりしたのかな～」と考える場面が増えた。（同じ施設の友人が悩んでいる、泣いている、テレビでそういったシーンを見た時等） そのため無理なこととはいえ家族にいてほしかったな～と思うようになった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 知識系技能のは全て生き物や人に関するもの。人と接することが好きだったため、本当に無限地獄のような空間になってしまっていた。 途中で全てを諦めたが、何度か自分で手掛かりを探すために動いたり、停止した世界から抜け出した後のことを考え知識を蓄えていた。 本人が認めるかはさておき、そこそこ諦めの悪い方性格をしている。 抜けたした現在は、あの空間に居すぎてしまったが故に、本人の中での「現実」の概念が逆転してしまっている。 だからこそ空の状態になってしまった彼は「何故あんなことが起きたのか」「自分の母親は一体何者だったのか」を追求することに執着し、今を生きている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【7日目】 ある程度動けるようになったから、この世界から抜け出すために色々調べに行くことにした。 多分一週間が経った。未だに現実味がないけど、自分でやらないとどうにもならないんだろうな。 途方もないし、正直どうにかできる確証なんてどこにもないけど、ここに居続けるなんてさすがにごめんだ。 ぼーっとしていたら日付感覚がなくなりそうだから、メモを取りながら過ごすことにする。いや日記か？日記書くの好きじゃないんだけどな。 【8日目】 いきなりめんどうになったから、何かあったら内容書けばいっか。 【9日目】 【11日目】 【12日目】 【13日目】 【14日目】 本当に何も動かないし、何も聞こえない。これがずっと続けばさすがに気がどうにかなるだろうな。まだ平気だけど。 ・ ・ ・ 【35日目】 35日目だって、一ヶ月も経ってんな。そりゃ身近な食料もなくなるわけだ。今日はスーパーにあった食料を盗ってきた。 どうせ誰も何も見てないし聞いてないし、しのごの言ってられないからな。 結果的にまだ何も見つかってない。思った以上に長引きそうだ。 ・ ・ ・ 【363日目】 もうすぐ一年だって、笑えるな。 現実と同じようにこの世界でも生理現象は起こるくせに、成長はしないらしい。めちゃくちゃだな本当に。 でもそんなのは結構どうでもいいかもしれない。 手がかりも何も見つからない。さすがにちょっとだけ不安だな。 ・ ・ ・ 【928日目】 （少しシワのついた白紙のページ） ・ ・ ・ 【1,523日】 4年と52日。ちゃんと計算したらもうそんなに経ってた。 ヤバいな、普通に。ある意味変に適応してきたようなしてないような。 そんなわけないか、髪も白くなったし顔はめっちゃやつれてるし。 なのにまだ何も見つかってない。まだ見つからない。 この4年で分かったことなんて、俺にも一応涙はあって、結構さみしがりで、思った以上に人間が好きだったことくらいだ。 ・ ・ ・ 【3,652日】 今日で10年が経った。もう18歳らしい。体8才だけど。 そんな訳で今日は孤児院まで歩いて行ってみた。例外なくみんなも止まったままだった。 行ったらほんの少しだけ弱気になるんじゃないかなと思って今まで行かなかったけど、案外平気なもんだった。 こんな世界でも精神は成長してんのかな。壊れていってるだけな気もするけど。 あいつの顔見て、そういえば結婚がどうだって話してたなって思い出した。 俺は無理だったよ、気持ちが変わらず10年間生き続けるのなんて。 ・ ・ ・ 【8,035日目】 22年が経った。もう多分出られないんだろうな。 相変わらず年は取らないけど死にはするんだろうか。死にたい気持ちは今のところまだ湧いてないけど。 時間もあるし、本で興味のあることを勉強するようになってたけど、ふとしたときにどこに活かすんだ？って理解したら気がふれそうになったからやめた。 まぁ多分そのうちまた暇になったらやるんだろうけど。 ・ ・ ・ 【8,766日目】 24年目。 今更ながらショッピングモールにあった楽器屋に目が行って、楽譜を手に取った。全く読めなかったけど。 でも楽譜が読めればぎりぎり歌くらい歌えるんじゃないか？音符だけで音を理解しなきゃいけないからさすがに難しいだろうな。 【8,858日目】 あれから3ヶ月くらい経ったけど、やっぱり意外とできた。ちゃんとあってるかどうかはまぁさておき。 元から別に音痴な方じゃなかったし、形になってるって思えてるってことは歌えてるんだろう。 手軽な良い気晴らしになるかもしれない。 ・ ・ ・ 【12,783日目】 35年目。 いつの間にかここから抜け出す努力をやめていた。今では少しでも正常な精神を保つための生活をしている。 けれどふと新田夫妻、文昭の書斎に幼くて読めなかった本があったのを思い出し、読んでみることにした。 厳重に管理された一冊の古めかしい本には、あの時に関わることが記載されていた。 結局のところ、あの行いはあの二人にとって純粋に幸福なことだったらしい。 だから俺を贄としようとしていたらしい。愛情は確かなものだったのかもしれない。 全くもって共感なんてしないけど。 それでも、あれがきっかけになったのかもしれないけど、原因ではないことは分かった。 納得のいく場面はいくつかあった。けど余計にこれ以上この世界にヒントがあるとは思えないな。 あと5年頑張ってみようか。 ・ ・ ・ 【14,610日目】 40年目。 タイムリミットだ。やっぱり何も見つからなかった。 もうやめよう。どうせならまだしたことのないことでもしてみようか。 老いることはないんだし、日本一周なんかいいかもしれない。 まぁ海を渡ることは難しいから、全部回ることはできないだろうけど。 ・ ・ ・ 【15,340日目】 42年目。 日本一周は意外とすぐ終わる。ゆっくり進んでもこんなもんなのか。 ・ ・ ・ 【21,915日目】 60年目。 もうじじぃだな。 このメモも意味なんてないのかもしれなけど、何でかやめられないな。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 【36,524日目】 100年目。 おかしいことがあった。人は普通、1時間でさえ無音の場所にはいられないらしい。 じゃぁ俺は一体何だったんだろう。 それでも時間稼ぎもここまでらしい。いくらなんでももう中身が持たない。 でもここ数十年は何してただろうか。何でこんなことになったのだったか。 100年もいたんだし、疲れたの一言くらい許されるだろ。 。 。 。 。 。 それから二年。 今でもたまにメモとペンを手に取っては、何も書かずに引き出しへ仕舞う意味のない行動を取ってしまう。 小鳥のさえずりと木々のざわめきといった騒がしさや、煌々と照る太陽の明るさにもまだ慣れない。 いつまで経ってもこの世界は現実味がない。 「…くん」 「あるまくん!」 あぁほら、人に呼ばれても、それが自分に対してだなんて簡単なことさえ理解がすぐに追い付かない。 「あぁえっと、何？」 「10年後…前に大人になったら結婚しよって言ったでしょ？あのね、私が絶対に幸せにするから！だから…元気出してほしくて」 あまりに必死で健気なその様子は、暖かすぎて近づくことができそうにない。近づいてはならない。 せめて昔にやっていたらしい振舞でもしてやろうか。 「その気持ちが100年後まで続いたら考えてあげる」 ほんのりと微笑んで頭を撫でながらてそう言って、あの子の顔も言葉も確認しないまま立ち上がる。 もうすぐ当日だ。準備で忙しいのも事実だし、どうか許してほしい。 いや、別に許されなくてもいいか。 どうせ、 「俺の時間だけは、未だ止まったままなんだから」

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