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家から電車で30分ほどの公立高校に通う1年生。親は普通のサラリーマンの父親とパート勤めの主婦。4個下に明るい性格の妹がいる。妹とは滅多に話すことはなく、嫌われていると思っている。が、実際は引きこもりの兄を心配している。寧ろ、話しかけたいが避けられているのでなんと声を掛けていいか分からない、というのが妹の本音。 休みの日は家から一歩も出ない引きこもり。外出も人混みも嫌い。というか集団で行動するのも嫌いなので、小学生の時も遠足はさして楽しみではなかった。でも仮病を使うと母親が心配するので渋々行っていた。 頭は悪くはないが良くもない。テストの傾向を読んで赤点を取らない程度に適当な勉強をするぐらい。点数は大体平均。得意教科は平均より上。勉強は割とまんべんなくこなせるが強いていうなら歴史が得意。特に中国史。昔三国志を読んでいた影響。 身長は170㎝で瘦せ型。髪はぱっとみ黒色だが、光が当たると若干青っぽく見える。天パではないが、湿気が多いと若干うねる。目の色は漆黒。どこか闇を抱えているように見えないこともない。万人受けする顔つきではあるが、長い前髪で隠れているのと暗い雰囲気のせいで気付かれることはあまりなく、本人も自分の顔が悪くないと自覚していない。大学デビューとかしたらいい意味で化けるタイプ。 部活には入っておらず、根っからの帰宅部。帰りのHRが終わったら乗れる一番早い電車に乗って帰る。即帰宅命。勿論、誰かと一緒に帰ることはない。いつも同じ電車に乗り合わせる名前の知らない同級生はいるけれど。 何故彼がそんなにも早く帰ることに躍起になっているのか。それは全て、VTuberの配信を観るため。VTuberという言葉が有名になる前から追っていたので古参を自負していて、実際のところ一部界隈ではまあまあの有名人。毎回必ずコメ残してるし。推しの出てる配信とかは全部追いたい派。リアタイすることがオタクとしての使命だと思っている節があるので、帰りの電車の中でも配信が始まれば観る。月5千円のお小遣いの内3千円ほどは投げ銭に費やされる。残りは一応手持ちだけど、月末になっても残ってたら使う。人と接するのは嫌いだし働くのも嫌だけど、推しには貢ぎたいというジレンマ。バイト始めたらリアタイ出来なくなるし。 それからゲームをするのも日課。昔からシューティングゲームが好きで、銃にはそこそこ詳しい。名前や扱い方、それぞれの射程などはある程度知っている。もともと地頭は悪くないので興味を持てば割と吸収するのは早い。 趣味が趣味なので、機械・電気系統にはそこそこ強い。 そんな調子なので当然運動はからきし。特に筋力が弱いので握力もないしボールを投げるのも下手くそ。故に小学生時代、ドッチボールをすれば逃げ専門で、そのせいか物を避けるのだけは妙に得意。だが、追い詰められて極限状態になると思いっきり殴ることがある。一度小学生の時にからかってきた男子を殴って親と呼び出された前科アリ。その事件以降、感情に任せて行動を起こさないように、少し一歩引いたような態度を取るようになった。そのため、今では人の考えていることや心理状態を察する能力に長けている。なので、その気になれば相手の弱みをそれと気づかれぬように突いて説得することが出来る。 以前駅でゾンビに襲われたという記憶が鮮明に残っているが、その時に手に入れたはずのファンブックが無いのであれはやけにリアルな夢だったのだろうと思っている。ファンブックは未だ探している途中。早く欲しい。

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