タグ： あの日見たウィズの虹

某海賊漫画に憧れる海の男（の子）。いつか航海に出るために、とりあえず星の読み方を勉強している。 「海賊王（航海士）に、おれはなる！」 「仲間は大事だし、弱い者は守らないとな！」の精神だが、いかんせん身体が小さいので守られることの方が多い。 けど、体力自慢である。「身体が小さくて力が弱い？　気力でなんとかしてやる！」 “大きいもの”への憧れがある。広大な海が好きだが、星の勉強をして、広大な空も好きになった、 猫を飼っている。「フォーマルハウト」。星座の勉強が楽しくなってきた頃に、この名前が付けられた。秋の頃である。 野良で弱っていたところを拾い、両親から隠すようにして床下で飼っていた。恐らく、生後1か月頃の子猫だ。 2か月ほど面倒を見ていたが、ある日突然姿を消した。学校帰りや休みの日に毎日が探したが、見つかることはなかった。 両親にも話して協力してもらった。両親は冒険に出たんだろうと言っていた。帰ってはこないだろうとも。 子猫が姿を消してそろそろ1年経とうとした頃、玄関でうずくまっている猫がいた。フォーマルハウトだった。 両親は似たような猫ではないかと話していた。猫に帰巣本能はないはず、と。 そんなことはどうでもよかった。大切なのは、ここにフォーマルハウトが帰ってきたということだけだった。 あの子猫と違う猫でも同じ猫でもどちらでも構わない。萩也のところに帰ってきたのだから。 フォーマルハウト約3歳。みんなからは「ハウト」と呼ばれている。 春海萩也12歳。みんなからは「しゅうやん」と呼ばれている。 小さな男の子の後ろを一定距離で歩く、誰にも懐かない特徴的な目の傷がある白い毛並みの猫は、この町のちょっとした有名猫である。 ■　フォーマルハウト　　秋の一つ星。一等星。みなみのうお座 3歳、雄。基本的に萩也にしか懐かない。が、一見しても萩也に懐いているようにはみえない。 常に萩也の後をついていくが、すごく近くによるわけではない。萩也が挫けそうな時も近くにはこない。 ただ、萩也が乗り越えたときは近くにきてくれる。スパルタタイプの萩也見守り猫である。 ■　家族構成 父、母、萩也、フォーマルハウト

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