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幼い頃に両親をなくし、親戚中をたらい回しにされた少女 両親の影響からか機械いじりがすきで両親の職場の手伝いでよく時計の修理などを行っていた 力に目覚めたのは両親がなくなったとき、そして自分が守られ生き延びたときだった 雲ひとつない快晴の夏に、一発の銃声が田舎町に響き渡った 蝉の鳴き声とともに木霊した鉄の鳴き声とともにやってくる鉄さびの匂いと吐き気をもよおす夏の太陽のような赤色 今でも鮮明にそれを覚えている すべてを失ったと同時に、新しいものを得るのは神様のいたずらなのだろうか 結局犯人は捕まらないまま葬儀が執り行われた 私は・・・両親に顔向けも出来ない 一人で生き残ったからじゃない、両親はそれを望んでいて、私を助けようとしてくれた でも、私の手は汚れてしまった 機械のオイルの匂いのこびりついた鉄さびの匂い 蝉の鳴き声とともに聞こえてきた骨子の折れる音が耳に残り続けている 私は力を隠し、力を操り続けた 一人では寂しいから、両親を作ったんだ 新しい両親を・・・死ぬことのない完璧な両親を目指して まだ夢の途中だけど、まっててね、お父さん、お母さん また三人で一緒に暮らそうね

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