タグ： ビスポークランドでなにがあったか？

「Ciao！オレとしたことが、危うく怪我をしてしまうところだったよ。君があんまりにも素敵で、君しか目に入らなかったものだから……」 　AB型。おおよそ26歳くらいかなぁという感じ。正確な年齢は不明だし人には「男には秘密のひとつやふたつあった方がセクシーでしょ？」って話してる。歳なんて関係ないよ(まつ毛バサバサウインク)。生まれた地域の治安が割と悪いのだがこいつ自体は特になんの変哲もない仕立て屋のせがれ。客商売なので人当たりよくいつもご機嫌。観察眼がある。基本的にいい加減でちゃらんぽらんなので名前すら本名がどうか定かでは無いしなんならその場で決める。は？？？ 仕事:幼い頃から父親にねだって仕事を手伝っており、鋏や針の扱いにも慣れたもの。きちんと服飾関係の学校にも行かせてもらっているので自分の持つ知識にも自信を持って仕事をこなしている。伝統より革新を選ぶイタリアンテーラーらしきスタンスをしているので、作るスーツによって趣がガラリと変わり作風がいまいち読めない。その時作りたいものを作る。 性格:美しいものに目がない。目に映るもの全てを褒めたたえ口説き抱く。色情魔？ 　基本的には軽薄だが客商売人らしく人との調和を重んじ穏便にすまそうとする協調性がある。人の長所をみつけ拡大解釈して褒めその勢いで食事の約束を取り付ける陰キャの敵。嫌がると無理強いはされないけどその場でペラッペラ話して拘束時間が倍に伸びるぞ！終わり？ 　しかし相応にプライドが高く、「(もちろん俺がいちばんイケてるのは誰が見るより明らかだけど)君だって素敵じゃないか！もっと見せて欲しいな……」とか言う。ナチュラル高慢ちきナンパ男。消えてくれ。 組織:気に入られて部下にしてもらえたのと同様、気に入ったのでそこにいる。あんま難しいこと考えてない。「好きにスーツ作れて生活の保証があってある程度自由にさせてくれるのサイコ〜！ドン愛してる〜！」とかそんなもん。あとファミリーの名前をめちゃくちゃお気に召してる。サルトリア(仕立て屋)のオレにピッタリの名前〜！ｷｬｯｷｬ！ 　で、今の生活が気に入ってるので、今回の仕事ももちろんノリノリでこなす。国を治める王は何度も変わるけど、できるならば好ましい人にずっと統治していて欲しいじゃない。 愛しのあの子:「オレの月、オレの女神、いつも絶えずそばにいて、しかし決して触れられることのないイタズラ好きのアルテミス……」 　は？キレそう。なんだお前。静かにしろ。 　彼女の持つ深い夜のような肩を流れる癖のある髪も、澄んだ泉のような濃い青に満ちた瞳も、女性らしく丸みを帯びながらも奔放ではなくしっかりとメリハリの取られた豊かな体つきもすべて魅力的だと思っている。早い話がまじのメロメロ。彼女との食事はとても楽しいが、楽しすぎて肝心の色良いお返事というものをもらえていない。 　ドンからのお使いのついで、というかどっちかというとこっちが本命かもしれないが、自分がいかに素晴らしくイケてるテーラーかどうかを彼女に示すことで気を引き、最後のひと押しを頂きたいところ。 マフィア職業ポイント:90(拳銃35.イカサマ55) 経歴:孤児。治安が悪い一帯で育ち、ある時孤児院に拾われる。小さなマフィアの経営するそこは金回りのいい代わりに将来的に組織に貢献するような従順な構成員を育てる土壌となっていた。世話役は優しい。たまにやってきて銃の扱いを教えてくれる鉄砲玉たちは、威張り散らしてる輩もいれば、お前が立派に育ったら俺の付き人にしてやるよなんて楽しげに笑う人間もいた。彼は彼らによって笑い方を覚えた。優しげな言葉を覚えた。人を撫でる手の温度を覚えた。 　目の前のものを正確に穿つ、銃の使い方を覚えた。 　しかし結局、弱者は強いものには勝てないのだ。ファミリーは抗争の末、別のマフィアへと吸収されることになる。孤児院の子どもたちはそのまま別の孤児院へ移るか、それともマフィアとして組織に扶養されるかを迫られた。どちらでも良かったけれど、ちょうど孤児院に様子を見に来たおじいさんが後継者を探しているとの事だったから、そちらに引き取ってもらうことになった。 　仕立て屋をして暮らす老夫婦には子どもがなく、しかし店主の腕はひどく良かった。この技術が失われるのは人類にとっての損失だと本気で考えた。だからやりたいと申し出た。硬い素材の扱いも、糸の楽な通し方も、ほつれの出ない布の裁ち方も、全てすべて、彼が教えてくれた。 　誇りを守る方法を、教えてくれたのは彼だった。 　己の行動ひとつひとつを論って褒めたて、ご褒美にと渡されるクッキーが気恥ずかしかった。そんなに褒められるほどのことをしてもいないのに、どうして優しくしてもらえるのか分からなかった。人の褒め方は彼女が教えてくれた。お礼の言い方も、丁寧な言葉遣いも、食事の仕草も、掃除も洗濯も、生きるために必要なことはすべて。 　人の愛し方を、教えてくれたのは彼女だった。 名前:養父母からつけてもらった名前は「Alessio(アレッシオ)」。意味は「人類の擁護者」。 　それ以前の名は不明。孤児院では銃弾の意味を持つpallaをもじり「パラ」と呼ばれていた。 *********************** 「記憶を曇らせる」呪文の取得。

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