タグ： かじ恋

物心つく前に両親が離婚し母親に引き取られる。父の顔すらも知らず、知らずのうちに父性を求めファザーコンプレックスのケがある。 小さい頃から歌が好きだった。なけなしのお小遣いでCDを買い漁り、バイトが出来る年齢になってからは楽器屋で働き店長にギターの弾き方を教わる。その頃からバイト中の暇な時間、学校の授業中などに思い付いたコードをメモするのが癖。 高校では軽音部に入部し、ガールズバンドでギターヴォーカルを担当する。低めでハスキーな声色は性別問わず聴くものを魅了した。 在校生の父兄が音楽プロデューサーで、学園祭で彼女の歌唱力をかい音楽を職業とする道へと進む。誘われたのはミカだけであり、在籍していたバンドは解散することとなった。 大手事務所にスカウトされ、軽音部時代も人気が高かったこともありミュージシャンのプロとしてデビューした後は新人にして異例の早さで世に名を馳せていく。デビュー後は｢ギターはプロレベルではない｣と言われ、ヴォーカルに徹する。ライブ参戦時、ミカのコスプレをする女性ファンが多かった。 手塩にかけて育ててくれたマネージャーと懇意になり、妻子持ちである事を知りながらも絆され関係を持ってしまう。当然誰にも相談出来ず、後ろめたさから毎夜悪夢に魘されレッスン中も誰かの視線を感じ続け精神が磨り減っていく。 21歳の頃不倫をパパラッチにすっぱ抜かれ、彼女の売れた名前は炎上を助長させる燃料となった。事務所からはトカゲの尻尾切りのように除籍され、芸能活動を辞めようかと思うも不倫から解放された事で気分が晴れた部分もありそこから高校時代同様音楽一筋になっていく。 現在は他事務所と契約し別のバンドのヴォーカルとして活動。未だに彼女へのバッシングはあるものの、4年経った今では当時よりもかなり落ち着いている。 しかし心の傷までが消えるわけではなく、あの一件があってから人を遠ざけるように。今のバンドメンバーにも心を開けずにいる。 MCを務めた際に不倫報道の野次を飛ばされ、言葉を失ってしまってからライブ中に歌唱以外でマイクを取るのが怖い。 小さい頃から女性グループの中で｢お姉さん｣｢世話役｣になる事が多く、周囲に合わせるスキルを持ち合わせていた彼女はそれに応じてきた。面倒見がよく、クールで姉御肌と思われがちだが感情を言語化するのが苦手なだけでかなり繊細で気にしい。言葉にならない分は歌にしている。 情に厚い。しかしそれが時として冷静な判断を奪う。情に揺さぶられるがあまり、論理的な思考を失う事もしばしば。 一人で買い物にいったり身体のメンテナンスをするのが趣味。

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