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彼女には病弱な兄がいた。病弱な兄はいつも病院のベッドで生活していてつまらなさそう。そう思った幼き彼女は歌と踊りを病室で披露する。兄はそれを見るとたちまち笑顔になり「お前は人を笑顔にする才能に溢れてるなぁ」と頭を撫でてくれた。 それをきっかけに世界中の人々を笑顔にするためにアイドルを目指す探索者。みんなを笑顔にしたい一心でグループのアイドルになる。始めてみると闇だらけ、売れるには枕仕事、アイドルはプロデューサーに尻尾を振り御機嫌を取らないと仕事は手に入らない。結局は中身より外見。どれだけ努力しても褒められるのは外見だけ。それでも彼女は夢を信じて努力を続ける。歌もダンスも元々器用なのもあってすぐ上達した。グループのセンターに登りつめ、人気アイドルになった。1人で仕事をこなすことが増えるようになり、次第に他のメンバーに嫌われ始め、いじめが始まる。カバンは隠されたり、私服もボロボロにされた。靴を隠されて裸足で帰ったこともある。でも、どれだけメンバーにいじめられても彼女は夢を見失わなかった。はずだった…。ある時一通の電話が入る。病院からだ。慌てて病院に駆けつける。突然兄の容態が悪化しそのまま亡くなってしまった。誰かがお見舞いに持ってきてくれた果物から毒が発見されたという。調べていくとそれを盛ったのは探索者のアイドルグループのメンバーだった。だがこの事実は事務所により揉み消されてしまう。彼女は絶望した「私がアイドルなんかになったからお兄ちゃんは死んでしまったの…？私はただお兄ちゃんやお兄ちゃんみたいな人たちに笑顔になって欲しかっただけなのに…」ﾌﾟﾂﾝ…彼女の中で何かが切れた音がした。 彼女はアイドルグループを脱退しソロになった。もう彼女を心から応援する兄はいない。 「私がアイドルになったから…だから私が兄を殺した…殺してしまった原因であるアイドルから逃げるなんて私に許されるわけない…」 より彼女は洗練されたダンスと踊りを身につけ、さらなる人気アイドルになった。笑顔も変わらず、いやより洗礼されたアイドルっぷりに世間的には「兄を亡くしても人に希望を与え続けるアイドル」と騒がれた。 やっぱり私の中身を誰も見てくれない。唯一見てくれていた兄ももう居ない。もう、どうでもいいや。私は人殺しのアイドルなんだから。一番大事な人を犠牲にした上で私は成り立っている。もう、何も感じない。笑えてるかもわからない。試しに手短にあったカッターで手首を切ってみる。やっぱりなんにも感じない。こんなのもう死んでるも同じだよ。いっそこのまま死んでしまおうか。死んだらお兄ちゃんに会えるかな…会っていいかな…また私の成長した歌と踊りみて笑ってくれるかな…。あぁ、どこで死んだらお兄ちゃんに会えるかな…。 通過予定シナリオ：「海も枯れるまで」「あのね、」「ミルキーウェイで抱きしめて(KPC)」「拝啓、愛しの「」へ(KPC)」 霜桜のペアチャーム(AF)：幸運+10、ペアで持っている相手に対する心理学+10

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