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6-9　行方不明の家族　小学5年の時、父母ともにある朝消えていた。その後は自分の性格に理解のある叔父のもと育った。 「感情とは脳内物質が生み出しているものにすぎない。」というのが信条の化学教師。 大学では医学部生命科学科脳内物質研究室に在籍しており、「どれほど感情に関わる脳内物質が生物の行動に影響を及ぼすのか」の基礎研究を行っていた。 本当は修士・博士課程に進みたかったが叔父に遠慮して学士で卒業。以降は知り合いの勧めで某高校に勤務している。 感情の完璧なコントロールこそが人間の幸せにつながると信じている。 表情や抑揚に乏しくやる気がないように思えるがそれは彼の処世術であり、『情動に乏しい』という自分を演じることでショックを軽減している。 見た目も貧弱であるため侮られやすいが、言葉を真摯に交わそうという相手には精一杯応える。 なんで両親がいなくなったのかがわからない、今見える人の気持ちが本当なのかわからない。わからないを知るために感情の研究を行っていた。 わからないものは、怖いのだろう。 甘いものがすき、ホイホイついていってしまう。食べるのはおそおい 家には物が少ない。

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