タグ： 脱獄乙女

私立舞麗慈和学園の高等部1年生。15歳。 肩口で切り揃えられた黒髪のショートヘア、くりくりとした茶色の大きな瞳、目元の黒子が特徴的な少女。性格は真面目で大人しく物静か。頼まれると無下に断れない優柔不断な面がある。相手に強く意見等言われると流されやすい性格なのは自覚している。 高校生にしては身長が著しく低いため小学生に間違われやすい。 気分屋の母の機嫌を損ねないようにいつの間にか人の顔色を伺うようになってしまった。その為、人の気配や表情の変化に敏感に反応する。 とにかく目立たないように、と他人の目を気にして普段から地味な色合いの服装を選ぶ。令嬢として最低限の身だしなみに気を払いつつ、自分からは華美な装飾や服装に手を出さない。会社や親戚のパーティー等に呼ばれた時は多少華やかな柄の振袖か膝下のドレスでいる事が多い。おとなしく座っている姿は人形のようと言われる。 特別で立派な家柄という出自では無いが大手医療機器メーカー【YU-KI】の本社社長令嬢。元々は智子の祖父・結城智一郎(ともいちろう）が一代で築き上げた製薬会社だったが、跡を継いだ智子の父・慶樹(けいじゅ)が新しく医療機器の開発事業に乗り出し大当たりしたことで子会社をいくつも抱える大手企業に名乗りを上げた。 祖父母からは目に入れても痛くないほどの愛情を注がれた智子だが、父母との関係はぎこちない。仕事で多忙の父と、趣味の観劇や旅行に明け暮れる母の都合に振り回されここ数年は執事の馬場と数名のメイドと共に屋敷で静かに過ごしている。以前のように家族全員で食事が出来ればいいのにと思いつつ、二度と叶うことは無いだろうと内心は諦めている。 『家柄』ではなく『財力』で学園へ入学資格を得たことから、学園の一部の生徒からは「成金」と陰口を叩かれている。その為クラスに馴染めず他の生徒とは距離を置いており、休憩時間や放課後は専ら図書館にいる事が多い。図書委員なので図書館の蔵書の大体の位置は把握している。 図書委員の仕事が無い時は図書館でひたすら気になった本を手にとっては読んでいる。専門書から果てはマンガまで幅広く本を読んでいるため博識である。個人的に好むジャンルは恋愛小説。小説の主人公への共感が高く若干夢見がちな部分がある。 部活動では吹奏楽部に所属しており、幼い頃から習い事でフルートを続けているのでそれなりに技量はあるはずと本人は口には出さないが誇りに思っている。 技能が高い理由 【聞き耳】→幼少期から人の顔色を伺う事が多く自分が何か粗相しないかと不安な為、気がついたら他人の表情や言っている内容、噂話に敏感になってしまった。【心理学】も同じ。 【図書館】→読書家かつ図書委員の為、調べものや何かを読み込む作業が苦にならない為。 【言いくるめ】→誰かの機嫌を損ねてしまった時に少しでも機嫌を良くしてもらおうと色々頑張った結果延びてしまった能力。焦れば焦るほど饒舌になる。 【博物学】【歴史】→図書館の蔵書で得た知識や調べものにより専門的な知識が深まった。詰め込みに詰め込みを重ねた結果、大学生位の知識はありそう。

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