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みくろ　えなこ。黒猫。 <技能振り分けについて> 職業ポイントと趣味ポイントの合計ポイントを趣味、職業を考えず振り分けるルールにて作成。 見た目に反して、黒猫みたいなそっけない女。 生還シナリオ 庭師は何を口遊む 本翅の彩度 以下、シナリオネタバレの話↓ 特別に酷い人生というわけではない。小さい頃から低い身長とかわいい顔で、いじめられる(かわいがられる)対象だった。目立っていた。ただ……頭が良かったので、どういう見られ方をしているか行き過ぎた好意も悪意も羨望も嫉妬も全てがすぐわかる。人より気付けすぎてしまった。もっと鈍感ならよかった。 人とうまく話せない。何を思われてるかどんな目で見られているか、わかるから。 かわいい生き物じゃなく、人として見てもらいたい。それだけだった。 妹は、いつも自分を「お姉ちゃん」として見ていたから、好きだった。 幼い頃に両親が死んで、別々に引き取られた。それからしばらくして妹の方を引き取ったという親戚も死んだと聞いた。親戚の家が火事で燃えたのと、その親戚が他の親戚と交流を絶っていたせいもあり、その後の妹の消息は誰に聞いてもわからない。 あれから長い時が過ぎたのに、あの純粋な愛を、私は今も探している。いつまでもいつまでも、忘れられない。探し出すには無謀な情報量。馬鹿だとは思っている。それでも、私の妹に会いたい。会ってただ、ただ、「お姉ちゃん」とあの頃のように一度だけ呼んで欲しい。それだけ。 きっと不器用なの。生きるのが下手なの。人間に向いていないの。だから「人間」として見てもらえないの。 仕事は楽。成果を認めてくれる人が好き。だってそれは、私じゃなくて私がした事を評価してもらえるから。 名前も覚えてないひどいお姉ちゃんでごめんね。あなたが今どうしてて何をやっていてもいい。辛かったら助けてあげる。苦しかったら助けてあげる。怖かったら助けてあげる。 だから、私のこともたすけて。 あなたが「お姉ちゃん」と呼んでくれたら、私、生きていこうと思える気がするの。 でも私結局、最後にあなたを選べなかったわ。死んでも止めには行けなかった。だから、もう呼んでもらえなくても二度と会えなくても、生きるね。それを私が選んだから。 これは私が私に課した呪い。 そして、私の唯一人の友人の名前は、名知(なち)一言(ひこと)。私の顔より言葉を選んで友達になった、奇特な男。

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