タグ： ニャルの探索者リスト

-------------------------------------------- 真理真理言ってる宗教ほど、ぶっちゃけ真理なんてどうでもいいものなんだ。 むしろ、真理を追わせ続けること自体に意味がある。 "真理"などという人間の到達し得ない境地を目指し 最大公約数的な価値観から逸脱させる。 そうやって"不確かな到達点"に近づいたのだと、優越感に浸らせるんだ。 なんでそんなことをするのかって？ 人を「機械」にするためだよ。 --------------------------------------------- 警視庁特殊犯罪捜査零課所属の刑事。争いごとに苦手意識があり、護身のための戦闘訓練も最低限しかしない。 ただ観察力に秀でており、その危機察知能力の高さから本来の意味での「護身」の術は十分に持っている。 元々寡黙な性格だったが、3年前の事件で親しい同僚を失った影響から、その口数の少なさに拍車がかかった。 強面な容姿も相まって生涯孤立することが多かったことから、愛想よく会話する術を身に着けるため、高校に入学して間もなく外部の人形劇サークルへ通い始める。持って生まれた表情筋の固さもあってか、始めてすぐに腹話術の才を開花させ、一時期幼稚園や小学校からの演劇依頼がサークルに殺到していた。 だがひとたび人形を取り上げられれば、相も変わらず彫像並みに唇が動かないため、事情聴取の際には特別に人形の携行を許可されている。 --------------------------------------------- この顔では話してくれなくとも、このかわいいぬいぐるみの姿であれば、皆心を開いてくれる。 別に人と話せないわけではない。 話しかけてもいい顔をされないから、話さないだけ。 冗談を言えば、怒られたと萎縮され 軽いノリで驚かせようものなら、脅迫として扱われる。 所詮人の判断など外見が8割だ。 他人の顔色を窺い、極力視界に入らず、影を意図的に薄くする。 今では人形が自身にとって代わって注目され いつしか在りのままの自分を求める者はいなくなった。 むしろそれが本来の姿だったのかもしれない。 ──操り人形の「操り人形」 それが私、馬喰蓮卦という男だ。 ---------------------------------------------

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