タグ： びすく家

ミステリーなどをメインにホラー、歴史物まで様々な観点から作品を生み出す新人小説家。 実家は全国を股にかける老舗旅館チェーンで、今住んでいるのも避暑地にある別荘である。要はボンボン。 幼少期から頭が良く勉強をして知識を得る事が楽しいと思っていたので「きっと周りの子もそうだろう」と思い、自らの得た知識を周りと共有しようとしたところ「哲史くんの話は(難しくて)よく分からない」と同級生達に言われ友達がいなくなる。だが彼の根がポジティブすぎたのと他人を疑わない性格故に「きっと今回のお話が面白くなかったんだ、次は違うジャンルにも手を伸ばしてみよう」と考え、周りから人がいなくなったらまた次の知識を得る、という事を繰り返していたら、高校の頃には積もりに積もった書籍たちと膨大に溜め込んだ知識だけが残る羽目に。 もうこの頃には友人がいないどころではなく、(哲史の実家が金持ちなのでそれ目当てにたかっている同級生はいたが、やはり哲史の話が難しすぎて追従すら出来ずに去っていった)嫌厭されるまであったので、話すことが大好きな彼は話し相手が居なくなってしまった事で、狭い学校という範囲だけでなく外部にも目を向ける事を決意し、小説を書き始める。 書く勉強をしがてらさまざまな小説を読み漁っていた所、たまたま混ざっていたホラーミステリー作品のトリックと非日常性の融和に感動し、「この作品の世界を追体験したい！」と思い、聖地巡りをするようになる。以降、旅をする事が趣味になる。 大学に入ってすぐの頃に自らの書いた処女作が"歴史的な叙述とその場を思わせるような背景描写が新しい"と称賛を受け賞を取る。それと同時期に学内にオカルト文学サークルがある事に気づき入部する。だが実際は文学要素など形だけであり、パリピが根城にしている飲みサーであった。哲史はそんな事には気づかず「この人達もオカルト小説が好きなんだ！」と思い込み自らの知識を熱弁、恐れをなしたメンバーは徐々に消え、哲史1人が残される。散らかっていた室内を片付け、学校からのサークル解体宣告をどうにか掻い潜りながら3年生になった頃、天音が入部してくる。怖がらずに自分と対等に話してくれる天音に秒で親近感を覚え、秒で初めてのサークル合宿(とは名ばかりの2人旅行)を計画する。ちなみにサークル合宿は哲史の実家が運営している旅館に泊まらせてくれるのでほぼ費用がかからない。良心的。その後も機会があれば天音を誘い、日本各地様々な場所を2人で旅する。 お酒を飲むのが好きで行きつけのバーが何軒かある。そこで出会ったり旅先で出会ったりした女性と度々お付き合いをするが、大抵は哲史の事を金づるだとしか思っておらずこっぴどく振られる。果ては結婚詐欺にまで遭っている。本人はポジティブすぎて騙されている事に気付いていないが、被害総額はとんでも無いことになっている。 大学卒業後天音が仕事で忙しくなってきた頃、天音に紹介されてアレクと出会う。彼が旅行好きだった事もあり、秒で意気投合し秒でツアーを計画する。各地の美味しいものを食べたり写真を撮ったり、時には好きな文学の話をしながら楽しい思い出を作っていった。旅をするのが好きな哲史だが、まだ外国には行ったことが無かったので、アレクから故郷の話を聞くのが好き。今回イギリス旅行に誘ってくれたのをとても喜んでいる。

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