タグ： 竜の子

お前は何かを得るために何かを失った。しかし、失ったものは何物にも代えがたいものだった。 その失ったものに対する脅迫概念は死してもなお残ったのだろう。 一度死んで、蘇ったお前は異常なまでに全員を守る盾となった。 そうだ。お前はそれでいい。そのためにお前には丈夫な体を与えたのだ。 堕天使のように黒い『やぶれひまく』はお前の裏切りの証。それはお前の盾であるとともにお前の罪を表す戒めとなる。 醜い『うろこ』と『うじむし』は、お前が犯した罪の罰。丈夫な体を与えたのだから、這いつくばって立ち上がれ。 お前の罪を贖うためには、仲間のために『肉の盾』となり、『庇い』続けるのだ。 心が折れそうな時には、罪に対する『克己心』を奮い立たせろ。お前の姉妹たちはそれ以上に怯えているのだから。 お情け程度に手にした『バール』。その武器が血に濡れることはない。お前自身が血に濡れるべきなのだから。

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