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かつてレネゲイトの力を利用して復活し、世界を支配しようとした新生ナチス第三帝国に所属していた少女。 新生第三帝国では世界中から身寄りの無い金髪碧眼のアーリア人の子供を多数集め、彼らにレネゲイトを投与し、更には歪んだ思想教育を施すことで、血の純潔と思想的忠誠、更には人類を超えた力を合わせ持った新たなる支配階級【新貴族】を作ろうとしており、エリザベートもその一人だった。 何処で生まれたのかも本当の名前さえも定かではない汚らしい浮浪児だったエリザベートは、後に新生第三帝国の総統になる男によってゴミ溜めの様だった場所から救い出され、男によって新世界の支配者となるための教育と訓練を施され、やがて新貴族の中でもエリート中のエリートである総統直属の特殊親衛隊【ワルキューレ】の一員となり、総統の命ずるまま幼い頃から暗殺や破壊工作などに手を染めてきた。 特に銃の扱いはワルキューレの中でも随一であり、彼女に狙われた対象はどんな強固な盾に守られていようとも無駄であり、恐怖にその身を震わせながら無残にその命を散華させていった。 人殺しは好きではなかったし、第三帝国による世界支配の思想も全てが理解できた訳ではないが、毎日の食事にも寝る場所にも困らず、自分と似たような境遇だったワルキューレの姉妹達に囲まれ彼女達と笑い合えた生活にエリザベートは満足しており、何より自分を救ってくれた人の役に立てるのは素直に嬉しかった。 しかし、そんな生活は長くは続かなかった。 ある日、新生第三帝国はＵＧＮを初めとする有志連合軍と世界の覇権をかけた戦争に突入し、激戦の末、壊滅。 総統は行方不明となり、新貴族の大多数も死亡。ワルキューレもその殆どが生死不明となり、生き残ったのはエリザベート含めほんの数名だけだった。 九死に一生を得たエリザベートは連合軍の捕虜となり、その後ＵＧＮとある取引を行い、以後はＵＧＮチルドレンとしてＵＧＮに協力する生活を送ることとなるのだった。 現在のエリザベートはＵＧＮチルドレンとして自分達を壊滅させたＵＧＮの手先として仕事を行っている。 それは、かつての仲間達から見たら裏切り以外の何物でもないのかも知れないが、それでも彼女は今日も敵に向かって引き金を引く。 その先に、かつての仲間達との再会があると信じているから・・・。 愛称はエリィ。

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