タグ： サイレンHO2 のにくPC

　孤児院出身。幼児期に災害で両親を亡くし、天涯孤独の身として施設に引き取られる。同時期に施設に引き取られた潮田遥名という少女とは年が近く、仲も良かった。遥名は「素敵なお嫁さんになる事が夢」と衒いなく言えてしまうような可憐な少女で、泪はそんな彼女と双子の様に親しくしていた。 　泪が11歳、遥名が12歳の時、身なりの綺麗な年配の夫婦が施設を訪れて子供たちに剣道をさせた事がある。その数日後に泪はその夫婦に引き取られる事が決まった。その夫婦は没落しかけた武道の名家であり、跡取りを探して施設を訪れたのだと言う。実家同然の施設と姉にも等しい遥名と離れる事は寂しかったが、幸せになってくれ、いつでも会いに来てくれ、手紙を絶やさないようにしようという遥名に背中を押されて老夫婦の養子となった。老夫婦は厳格だったが教育や芸事に力を入れて泪を育ててくれた。忙しい日々の合間を縫って泪は定期的に施設に里帰りをし、遥名や院長と交流を持つ様にしていた。 　6年ほど経ったある日、いつものように里帰りとして施設に向かっていた時に悲劇は起こる。駅から遠い山奥にあった施設へはいつも送迎車を用いて行き来していた。車に乗っていたのは院長、遥名、泪の三人。時間は夜遅く、道は暗かった。峠道で三人を乗せたミニバンは対向車線から現れた暴走車に追突される。クラッシュした車は炎上。痛みとショックで朦朧とする意識の中で、泪は付近にいた者たちの会話を聞き、この事故が意図的に発生させられた物と知るが、身動きが取れず、そのまま意識を失う。実行犯はそのまま立ち去っていったようだった。夜の山道という条件の悪さから第二発見者の通報が遅れた事もあり院長と遥名は死亡、泪も重傷を負った。数週間後意識を取り戻した泪の世界は、悪夢に転じていた。 　孤児院は元々院長が無理をして運営しているような経営状況であったため、残りの子供たちは他の施設に引き取られて解体となった。二人の葬儀はとうに終わっており、泪には家族の死を正しく悼む機会すら与えられなかった。 　悪夢は続く。泪を引き取った老夫婦から、絶縁の知らせが届く。退院するまでの医療費は出すが、そこから先は養えないというのだ。泪はこの事故で全身に傷跡の残る大怪我を負った他、火事による火傷の影響で性器を大きく損傷していた。老夫婦が求めていたのは「跡取り」であったため、生殖能力を損なった泪は最早役目を果たせない、剣の才に恵まれた遺伝子を残せない人間の面倒を見ることは出来ないと、つまりはそういう事であった。義務教育を終えていた事が仇となり、完全に放り出された形である。今思えば老夫婦の元での生活にはいくつかの違和感があった。結局自分は身体的な資源としての価値しか求められていなかったのだと思えばそれも辻褄が合う。 　泪は傷心と絶望のままに関係者すべてへの復讐を決意した。泪が事故時に車内で聞いた実行犯の会話を要約すると「ライバル社の自動運転システムの付いた車で出来るだけ派手な事故を起こすよう、上大財閥の人間に命じられた」という事になる。つまりライバル社の製品を貶めるためならばその対象は誰でも良かった、それにたまたま選ばれてしまったのが自分たちだったのだ。執念で彼らの身元を突き止め、実行犯の二人を惨たらしく殺しても、心の曇りは晴れなかった。彼らに命令を下した上大の者たちは今もヘラヘラと笑っていると思うと虫唾が走る。自分は未来も、過去も、家族も全て奪われたというのに奴らには全てがある。止まぬ怨嗟のままに、泪は上大に関わる者を次々と殺し、自分を見捨てた夫妻も殺害した。 　ある時泪はヘマをし、殺害現場を目撃される。この復讐劇も終わりと覚悟したが、それはウロボロスのスカウトだった。全身に負った大怪我もまだ癒えきらない18歳の子どもが(病室で意識を失っているうちに泪の誕生日は過ぎていた)、痕跡を残さず次々と人を殺している手口は、期待の新人と言った所だったのだろう。以来8年間、泪はウロボロスの社員寮に身を置いている。 　潮田遥名の夢は夫と子供を持ち幸せな家庭を築く事だった。遥名が生きていれば、そのような人生を歩んだだろう。院長は子供たちが幸せに生きれる事を望んでいた。遥名も泪に対してはその幸福を1番に望んでいた。院長と遥名はきっと復讐など望まず、泪が真っ当に生きていける事だけを望んだだろう。 　だが。全てを奪われ、取り返しのつかない殺しに手を染めてしまった自分は、彼らの夢を代わりに叶えることも、彼らの望むような人生を送ることも最早叶わなくなった。 　……それでも、まだ叶えられるかも知れないものがある。あの日、あの燃える車内で、白く濁った病室で、世界を呪い、上大への復讐を望んだあの日の自分の願いならば、あるいは。今の泪は、復讐が何も生まない事も、誰もそれを望まない事も本当は分かっている。だが、自分すら「自分」の味方をする事をやめてしまったら何のために生きていると言えるのだろう？　この世のどこからも繋がれない場所で世界を憎んだあの少年の気持ちを知っているのは、最早世界で己一人だというのに。 　失われた光の日々は最早何一つ戻ってくる事はない。昭島泪は、全てを奪われたあの日の少年の、過去の自分が最後に残した呪い(ねがい)を叶えるためだけに、今日も呼吸をしている。 　泪の人生の目標は「あの日の自分が願った復讐を完全に果たす事」「復讐を完遂したら死ぬ事」である。 ・身体の状態 胸から下の身体には広範に火傷の痕が広がっています。ウロボロスに勤め始めた最初の数年の給料はケロイドの治療費に当てられました。生殖器はおよそ男性として期待される機能すべてが見込めない程度には損傷しています。右半身にはガラス片やクラッシュした車の部品などに由来する傷跡が多く、皮膚が歪にくっついている場所が何箇所かあります。顔の傷は移植に使える皮膚(太もも・臀部・背中など)がほとんど火傷で損傷していたため、自己移植が出来ない状態が続いていました。数年前から人工皮膚や他人の皮膚などを試しているようですが、拒否反応などもあり中々上手く行っていないようです。生活に支障があるレベルは脱したとはいえ、見た目に痛々しい状態ではあるので人前で肌を晒すのは避けたがります。事故の影響で右手の神経がやや傷付いており、日常生活に支障はないものの、刀は左メインでしか振れません。事故後に左手で扱えるよう執念で矯正しました。手袋の内側と柄に治具を入れて補正もしています。喫煙者なので、肺が不健康です。コーヒー等でカフェインを摂る事は好きですが、酒はあまり好みません。苦痛から心身が遠ざかる酩酊感があまり好きではないようです。痛みと復讐心を忘れたくない。生殖器の損傷により男性ホルモンの分泌に問題があるため、常に若干調子が悪いです。ヒゲが生えず、筋肉が付きにくく、毛量が少なく、イライラしやすいです。他にもテストステロンの不足で起こり得る様々な不調に悩まされています。 小さい頃一度剣を振った程度で跡取りとして見初められているので、おそらく剣の才能はかなりあるのではと思います。しかし全盛期に比べるとやはり怪我で落ちている部分もあります。 ・精神の状態 本来精神科に行くべき所を心療内科でもらった薬で誤魔化している、典型的な悪い対症療法の人です。睡眠薬なしでは寝れません。自分が幸せになったり健康になったりする事よりも、己の憎悪という感情を守ること、復讐心を忘れない事を大事にしたいと考えています。治る気のない患者です。事故の記憶を思い出すため、車での移動が苦手です。仕事などでやむを得ない時は我慢しますが高確率で後からBadに入ります。かと言って公共交通機関を使うと今度は人目や周りの幸せそうな他人が気になる、難儀な人です。自転車・バイクでの移動が一番落ち着けるかも。 事故で付けられた傷が瘡蓋になるたびに自分で掻き壊して膿んだ状態を維持している感じ。復讐のために生きているのか、復讐のために生きる事に固執しているのか。 復讐に固執する事を軸に不健全な状態で安定してしまっているので、表面上はそこまでメンタルをやっている人には見えないかも知れません。低空安定飛行。 復讐を志すような人間というのは社会と「つながる」事を諦めてしまってるんじゃないかなと思います。無敵の人に近いし、そうありたがっている。 とはいえ家族に愛情を持って普通の人間として生きてきた時間も長い人なので、性根の部分に甘さがあります。そのような部分についてはある程度自覚があるため、同僚に情が湧いたり、自分の心が癒えたりして復讐を遂げられなくなる事を一番に恐れています。本気で絆しに来られたら結構まずい。そのため同僚とは普通に接しながらも結構頑張って線引きをするよう心がけているかも知れません。ひょっとするともう手遅れかもしれませんが。(メタ的な話をするとこれはPvP回避・協力プレイの円滑化を目的とした保険です) 以上の設定について、必要に迫られない限り同卓PCに伝える予定は一切ありません。ただし事前相談の結果決まった仲良し度、進行中の展開によって変動する可能性があります。 関係者の名前 ・幼馴染の少女→潮田 遥名(しおた・はるな) ・養護施設の院長→梅澤 健治(うめざわ・けんじ) ・泪を引き取った老夫婦→黒和田夫妻(くろわだ・) 黒和田家にいた6年間は「黒和田 泪」が戸籍上の名前でした。昭島は顔も覚えていない実の家族の苗字です。 嫌いなもの 上大関係者一同・利己的な金持ち・幸せそうな家族連れやカップル・自動車・病室・自分 得意なこと 剣術・刃物の扱い・隠蔽工作 休日にすること リハビリ・鍛錬・ライフワークとしての復讐・天井を見てBadに入る・寝る しないこと 料理・創作・部屋に多くの物を置く 勤続8年　26歳　男性 一人称:俺・私 養子時代に対外的に「私」を使うよう躾けられた癖がまだあまり抜けていない。オフィシャルに近い場面ほど私が出る率が高くなる。 二人称:お前・貴方 ストイックで暗い印象の男性です。キャラクターイメージは浪人・剣客。 他人との間に若干線引きしている雰囲気がありますが、無視して突っ込むor察してそれなりの距離を保てば意外と穏やかに関わってくれると思います。 余暇はだいたい鍛錬等に費やしていますが、どうしてもと言われればラウワンくらいまではついて来てくれると思います。宿泊を含む旅行は拒否されます。 メンタルの調子が悪い時、部屋に籠って他人を寄せ付けようとしません。「すまない、今は無理だから後にしてくれ」 イメージソング 【初音ミク】　ナミダ　【オリジナル】 https://youtu.be/cDeJQZKEEQo?si=wymlXX3DCqUML5e2 @YouTube 【サイレン清掃　本編通過後リザルト】 SAN報酬　26　日本刀成長報酬　3 通過前SAN60→通過後75 日本刀+15 ナイフ+2 目星+10 隠れる+9 写真術+10 追跡+7 目星+10 運転(原付)+10 クトゥルフ神話+6 コンピューター+2

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