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【日本に居るチャイニーズマフィアに拾われた孤児】 　三節棍を操る日本生まれのチャイニーズマフィア。 　母親の虐待とヒスによって死にかけていたところ、日本に移住していたチャイニーズマフィアに拾われ傘下に入る。 　日本支部の一番槍ならぬ一番棍であり、支部の資金繰りの一環として殺し屋もやっている。 　人を殺す事に躊躇いもこれと言った感情も無いが、恩人や一般人、良い人等が死ぬと泣く。その辺の感性は普通。 　基本的に明るく笑顔で溌剌としている。人を殺す時も変わらない。 　ただし大切にしている人間や物を批判されると牙を剥きがち。 　楽しい事とりんごが好き。鍛錬も好き。 　仲間内には『トト(とと)』『リリ(りり)』『トリ(とり)』等と呼ばれており、コードネームのような物になっている。 　 　「はぁーい、トト参上ーっ！今日の依頼主はあんた？対象はあれ？おっけ！じゃいって来るね～！」 　裏稼業の際には顔隠しと傷隠しを兼ねて狐の半面を付けている。 　一人称：おれ 　二人称：あんた/お前 　 　自覚は無いけどバイ。 　持っている小箱は宝物入れ。胸元に提げた鍵でのみ開けられる。 　大事な人が出来たら渡しな、とは作った支部の技術者の言葉。 　中に入っている物は… 特徴表：2-9　バイリンガル　　行った事はないけどボスと支部の人間に叩きこまれた。 ボス：月 浩楠(ユエ ハオナン/つき こうなん) 　女癖も酒癖も悪い父親とヒス持ちの母親の子供なんぞろくなもんではない、と当事者は語る。 　帰ってこない夫への怒りはすぐ近くに居る小さな子供に向く。 　良く死ななかったもんだね、ひらひらと手を振って笑う顔の中心には横一文字の傷痕。 　「これを付けられた時、やべー！と思って外出たんだー。そしたらボスが居たってワケ」 　逃げ出した先、ぶつかったのは小さな身体の青年。 　「…わ、血！怪我してル！？大丈夫カ！？救急車！？」 　慌てた声と肩に乗った手が暖かかったから、彼は笑顔を向ける。 　「だいじょーぶ！母さんがヒスっちゃってさ！おれ多分このままどっかで野垂れ死ぬからほっといていーよ！」 　聞いた青年はピクリと身体を強張らせ、聞き取れない言葉で何事かを呟いた。 　『――打撲痕・火傷痕有。虐待。裂傷、刃物。出血過多。推定五歳でこの理解力。…惜しいな』 　「？」 　「…君、名前何ネ？」 　「名前？…うらぼくきくとしっての」 　「卜卜…？ンー、じゃあトト、て呼ンでもいいカ？」 　「とと？あはは、面白！いーよー」 　「ン、物分かリ良い、良い事ネ。トト、僕に拾わレる、悪い子なル。路地裏で死ヌ。どち選ぶアル？」 　「うん？えー、どうしよっかなー。じゃあおにーさんに拾われちゃおっかな！どうせもともといいこじゃねーし！」 　「交渉成立。理解早い、素晴ラシいヨ。鍛えル厳しい、よロし？」 　「あんまきびしいと嫌んなって逃げる！からお手柔らかに！」 　「フフ。さ、トト。行くアル」 　「あーい！」 　小さな手が一回りか二回りほどだけ大きい小さな手を掴み、影に消えていく。 　かくして少年は幼いながらも裏社会の人間になった。 　確かに鍛錬は厳しかったが、教え方が上手かったのでなんとか今に至る。 　今では立派にマフィアの鉄砲玉、三節棍ぶん回してなぎ倒す。 　ついでに三節棍改造して先端を固く重くしてみたり、仕込み刃入れてみたりしてる。殺意。 　ボスや仲間を馬鹿にされると瞬間湯沸かし機になる。

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