タグ： 海も枯れるまで

離島の海辺で育った、青い目の少年 恵まれた身体故か、元から持っていた性か野をかけ海をかけた野生児。放任主義な両親のもとに生まれたため、自然を愛し自然に愛された少年に育った。 彼の今の夢は、島に時折現れるイルカともう一度一緒に泳ぐことだ。 彼は幼少期高波に体を攫われ、岩に頭をぶつけ生死をさまよったことがあった。その時彼を砂浜まで連れ出してくれたのはイルカの群れだったそうだ。それ以来彼は、イルカのように海を自由に泳ぐこと、イルカと心を通わせることを心に決め毎日海を泳ぐ。 その試みは、イルカと対話するところまではうまくいったが、未だイルカとともに泳ぐことは叶っていないようだ。 体にできた多くの傷跡は、上記の高波に攫われたときや海のサメさんと戦ったときなど様々な正気でない出来事の積み重ねでできた傷だ。放任主義の両親だが大けがをした際は流石に叱られたそうだ。今でも生傷が絶えないがゆえに彼の父である黒曜には何度も迷惑をかけている。 よく家を飛び出し自然の中で過ごすために自給自足ができるよう食べられる野草や、方角が分かるコケ、海の満ち引きの時間などの知識は感覚で学んでいった。また様々な動物と心を通わせられるようにもなったようだ。 村人とはとても仲が良く、彼が素潜りで取った魚を焼いてくれる兄替わりや、もっと大きな魚を食べさせてくれるおじさんがいる。村の子供たちとは、素潜り競争をしてよく負かしているようだ。

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