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うかい すずと モデル/一人称:俺 高校生の時に渋谷でスカウトされ、メンズ雑誌のモデルになる。 「スズくん」の愛称で親しまれており、今ではドラマやバラエティでも活躍するマルチタレントとしての側面もある。 とにかく顔がよく、爽やか。シーブリーズのCMでお茶の間に顔が知れた。 顔が良いことを自覚している喋り方が逆に世間にウケている。 口癖は「すまない、顔がよくて」 母親が中国ドラマが好きで、家で小さい頃から流れっぱなしになっていたので、中国語ができる。 ■商・不幸堂（生還）END-2 美星 ---------------------------------- 【以下、不幸堂HO2秘匿内容に触れています】 自分を不幸だと思ったことは一度もない。 人並に努力もし、今の地位を築いているが、それは人間としてするべき当たり前のことだと思っている。 両親も健在だし、友人も多いし、仕事も順調。なんの不安もない、幸せな人生を歩んでいる自覚がある。 誰かを羨んだことなど――人生で、ただ一度だけだ。 高校生の頃、初めてモデルとして雑誌の表紙を飾った日。 「みんな褒めてくれるだろう」「話題にしてくれるだろう」と少しだけ期待し、教室に入るとクラスの空気が重かった。 話を聞けば、女子生徒が男子生徒に告白をしてフラれたショックに自殺未遂をしたというものだった。 女子生徒はクラスに友達も多く、慕われていた存在だったため、女子のほとんどが彼女のことを擁護し、男子は逆に「そこまでしなくても」とふった男の味方をした。 「鵜飼はどっちだ？」 「鵜飼くんは〇〇ちゃんの味方だよね？」 そう聞かれ、正直、心底どうでもいいと思った。 自分の中にあったちいさな期待と高揚感が一気に冷めていくのを感じた。 どうして自分の「幸福」が誰かの「不幸」で上塗りされなければいけないのか、と思った。 滅多に怒らない自分の中で、「嫉妬」と「怒り」がちいさくわきあがったのを覚えている。 結局どちらかを答える前に先生が教室に来て、以降、回答を要求されることはなかった。 今すぐに、鞄の中にある雑誌の表紙にうつった自分の笑顔を今すぐ引き裂きたいと思った。 不幸を買いたいと思ったのは、「今の自分に足りないもの」だと感じたからだ。 それは、ドラマに出た時に「演技は良いんだけど、ずっと幸せそうなんだよね」と言われたからかもしれない。 それは、あの時自殺未遂をした女子生徒が高校グループラインで「結婚しました」と幸せそうな写真を投稿したからかもしれない。 それは、最近24歳の誕生日を迎えたからかもしれない。 自分の中に不幸をひとさじ加えれば、より幸福になれるのかもしれない。 だってあの時慰められていた彼女は、間違いなくあの時の自分より「幸せ」そうに見えたから。 ●タレント　（2010→2015） 声優、イベント司会者、マジシャン、モデル、レースクイーンなど。 職業技能：言いくるめ、聞き耳、信用、心理学、説得、芸術（何かの楽器演奏、歌唱、ダンス、演技、司会など）、変装、ほかの言語（英語） →ほかの言語を英語から中国語に変更、言いくるめを写真術に変更

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