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仕事で使ってる名前は 神之瀬 辰砂（かみのせ しんしゃ） ＊名前について 朱色の顕色は辰砂らしいので、緑が翡翠なら朱は辰砂と思って…… カワセミは川にいますがアカショウビンは森にいるらしいので、川野部と鈴木でいいなって思って…… 神之瀬は八剱みたいに語感が元の苗字と似てるっていうのと、同じように神聖なやつにしたいなって思って…… 翡翠が体で世を渡ってきたなら辰砂は口で世を渡ってきた。 〜〜 幼い頃に自分の半身と親の勝手な都合で離別させられ、それ以降ずっと酷い孤独感に怯えて生きている。 母親が今日も怒鳴る 「緑の方が可愛かった」 口答えしないからか？そうだろうね　僕は緑の分まであなたに言いたいことが山ほどある。 弟はさほど興味のないものに執着しなかった。その分まで僕は執着をおぼえてきた。弟の分まで、弟の何もかもを補うために。 兄であるということと、己の半身だと思っている緑に対して強いコンプレックスを抱いている。 緑のことを何からも守りたい反面、何よりも愛おしい彼のことが羨ましくてならない。憎たらしくてたまらない、それでも彼が何よりも好きだった。 相反する激情に引き裂かれそうなほど辛くなるたびに自分の不完全さを恨んだ。半身がいないことを嘆いた。 僕らが一緒にいれば何も怖くなかったのに 僕らが一緒にいたら神様にだってなれたはずなのに 全人類を不幸にして、全人類を幸せにできる神様になりたかった そうしたら　僕らはなにもおそれることはないんだ そうだろ　そうだっていってよ どうして僕をひとりにするの　みどり

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