タグ： 久野 永斗 兄弟

元怪盗の探偵、久野探偵事務所の設立者 冷静沈着な人と部下に言われている どんな事件も彼に掛かれば瞬く間に終わる そんな彼を感情的にさせた出来事は1つだけである その発端はとある女性からの捜索依頼であった 津野田実風と名乗る男性から豪華客船の乗船チケットを譲って欲しいと言われ最初は断ったが 見事な曲芸に魅せられ気付けばチケットを譲っていた、実風がチケットを受け取る時にサインの描かれたレプリカナイフと実風の連絡先を女性は貰っていたとの事。 翌日豪華客船は姿を眩まし行方不明を大量に出す事件になっていた、意図せず彼女の命を救った実風に感謝の言葉を伝えたいが連絡が付かず もしや、と思い捜索依頼を出しに来たとの事。 依頼を了諾し実風の身辺調査をしていた時 (サーカスの団長、団員、学生時代の教師、友人等) 実風の特徴が自分自身と幼い頃に両親が離婚し今は会っていない母親に酷似している事に気付く まさかと思い父親に問うと母親の旧姓は津野田であり実風は血の繋がった弟だと告げられた 突如自分に弟が居ると言う現実とその弟が今豪華客船に乗船した後に行方不明になっている現状に冷や汗と焦りが治らなかった、一刻も早く実風を見つけ出し他人としてでは無く兄弟としての再会を望み走り出す。 本来の目的を隠し飽くまで探偵として行方不明者の救助に助力したいと警察庁、海上保安庁に何度も頼み込み豪華客船大量行方不明事件解決に参加する。 捜査は難航し数日が経った頃無人島に2人の人影を見付けたとの報告が入る、小さな希望を抱き現場に向かうがそこに居たのは実風では無い2人の生存者だった、まだ無人島に生存者がいる可能性が有ると考え探索をしていると無人島では妙に真新しく作られたであろう何かを発見する、生存者2人に聞いた所知り合いが自殺をしたらしくその遺体を野晒しにするのは、、、となり墓を作り埋葬したと説明する。 遺体を親族に返す為にも掘り起こすと そこに見えたのは自分の所持している情報に酷似した遺体だった そう、その遺体は津野田実風本人だった、その遺体の特徴は以下の通りである ナイフを胸に刺している、躊躇い痕等は無く1回で胸に刺している事が分かる 両手の指先からは血が流れた痕があり何かを強く引っ掻いたのではないか 死後硬直だろうか、だが自殺したとは思えない程に安堵した表情をしている 捜索はこれ以上の収穫も無く終わりを告げた その後永斗は実風の生きた足跡を辿る様に彼の事を調べ上げノートに綴り書き事務所の金庫に仕舞う行為を繰り返しいつの間にかノートは金庫にギッシリ仕舞われていた、そのノート1冊1冊に沢山の涙痕が有るのは永斗自身しか知らない秘密である。

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