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イタリア人の精神科医。非常に優秀で、その腕を買われて日本で精神鑑定などを行う仕事に就いている。 HO4　西の国の魔女 貴方は魔女である。冷たい国の隅で、静かに暮らしている。 ◎魔法について 氷：敵の頭上に氷柱を作り、振り下ろすことが出来る。MP１につき3本作製でき、ダメージは1本につき1d３。一度の攻撃で6本まで作ることができる。攻撃するためには《杖（小さい棍棒）》技能に成功する必要がある。 また、攻撃が当たった敵の体が凍り、全技能が−10される 南の国の魔女に口説かれて突っぱねたことがある。 西の国の魔女、グィネヴィアだ。ジネブラでもなんでも好きなように呼ぶといい。 最初に言っておく。私はあまり口が達者ではない。面白い話が聞けると期待してくれるなよ。 ......西の国は太古から、酷く寒い土地だった。氷に閉ざされた、陽の光を歓びとする人々が過ごしている。 土地柄故か、西の国では寒さによる病が昔から流行している。何世代も寒さと共に過ごしているため、この土地に過ごす人々はその気候に人間なりに適応している。土地も痩せていて、あまり恵まれた土地とは言えない国で、それでも人々は逞しく生きてきた。 私は魔女として人々に認知されるよりも前から医師として生計を立てていた。 若い者が早くに命を落とさぬよう、年寄りはより長く健やかにいられるように。私にできうる限りのことをしてきたつもりだ。 ......魔女として長く生きていると、人間の一瞬の生の輝きを眩しく感じることがある。永い時を過ごしていると、そうやって瞬きの間に鮮やかに色づいて一生を終える人間が儚く、そして尊く感じる。そうは思わないか？人の数倍の時間を魔女として生きてきた同胞たちよ。私は彼らを助けたいと、そう思っている。貴方達もそうであることを祈っている。 ...そう言えば、最近診た患者が言っていたが、「西の国の魔女を讃える歌」などというものが南の国で流行っているらしいが...それについて何か知らないだろうか？ 他に何か...ふむ、自身のことについても話すべきか。私が住んでいるのは郊外の人気のない城だ。自分で作った氷でできた城だ。あまり人と関わるのが得意でないからな、同じように氷で作られたゴーレムを使用人としている。 ※以下シナリオネタバレ含む 元は男性だった。そのはずだ。 が、気がつけば女の身体で魔女として生活していた。こんな事があってたまるかと思いはしたのだが、その手の性別を変換する魔法は習得できなかったかはたまた考えつかなかったか、魔女として500年生きた今でも女のままである。こちらに慣れてしまったので特に不便なことはない。ただあまりに長い時間異性として過ごしてきたためか、性別の概念が非常に曖昧になっている。もし仮に男性として生きていた別の世界に戻れたとして、それまで通りの生活を送れるかどうかは定かでない。若干の不安はあるがこればかりはどうしようもない。 如何せん500年も前に産まれたので父親と母親の顔は記憶にない。この容貌だ、さぞや美しい両親だったのだろうとは考えているが実際どうかはわからない。またその美しい容貌は本人の表情筋がまともに稼働していないせいで"美人の真顔は怖い"をこれ以上ないぐらい的確に表している。これぞ宝の持ち腐れ。 西の国で魔女として認知されるよりも前は医者として生活していた。他の人とは逸脱した容貌、それから長い時が過ぎても老いる様子を見せない彼女(彼)が魔女であると認知されるのにそう時間はかからなかった。一応医師としての腕はそこそこのものであったため、診察を受ける者は入れど、魔女としての彼女と関わりを持つものはいない。彼にとってもそれが当然で普通のことであるため特に気にすることはなかった。自分とかけ離れた存在を受け入れることは容易ではないと知っているからである。また、この西の国の人々の特性でもあるのかもしれないと考えている。生活に支障が出ない限りは問題ない。 身につけている衣装や飾りはすべて人に用意させたもの。そこら辺の拘りは特にないが、一応"西の国の魔女"であるのでそれ相応に着飾るべきかと大真面目に考えた結果がこれである。女性の服の善し悪しはわからないが誰からも特にお小言のようなものは来ないので、おそらくこれが最善なのだろう。やたらと露出の多い服に最初はやれ寒いだの威厳ある様子にはとても見えないだの、自分で依頼したくせに不満ばかりぶちまけていたが、慣れた。 医師としてはそれなりに優秀。真面目で律儀な性格。第一印象には"氷のように凍てついた魔女"、関わると"小言こそ多いが心優しい人"という印象を抱かれる。 既婚者。娘が生まれる予定だったような記憶がある。ただあまりに遠い記憶であるためあちこちが虫食いのようにあやふやになっている。もし仮に自分が以前別の世界で生きていて、なんの前触れもなくこの世界に飛んでしまったのであれば彼女たちを投げ出してしまったことになると非常に申し訳なく思っている。ただ悲しいかな、妻の顔も名前も現在はもう記憶にない。魔女でも記憶は簡単に薄れるのだ。そこら辺も人間と何ら変わりない。 口調はゆったり。理屈っぽいところがある。お人好しなので人が困っているとぶつくさ言いながらも助けてくれる。損な気質だとは理解しているが、500年魔女していても変わらなかった。 何にせよ、自分が今できることは限られている。今いる世界の解明、そして本来の仕事であったはずの他3人の魔女、基3人の受刑者のカウンセリング及びその罪の重さを測ること。この2点である。 そういえばこの前診た患者が、南の国では｢西の魔女を讃える歌｣なんてものが流行っているらしいと教えてきたが、一体どこの物好きがそんな歌を作ったのだ…？検討もつかないが、誹謗中傷でないならば良しとしよう。内容は知らないが讃えるとあるし、あることないこと言われていてもまぁ許せる内容だろう。おそらく、多分。 ちなみに幼少期の南の魔女の告白を突っぱねたのは、自分は既婚者であり、加えてそんな幼い少女のことを恋愛対象として見ることはできないからである。事情を説明しようがないのですげなく断った形になる。そしてその時の彼女が南の国の魔女でありカウンセリングを行う対象であることは1ミリも知らない。果たして思い出せるのか、それは卓中のアイデアロールの出目に賭ける他ないだろう。 尚、人間時代の名前はアロンツォ・カノーヴァ。妻の名前はエリス・カノーヴァ。 夢は幻、いつかは崩れる。 ここは、この世界は一体なんなのだろう。夢だというのであれば醒めるのだろうか。 もしそうであるならば随分と長い夢、いや、悪夢だと。そう、思う。 ・悪夢の続きは魔女集会にて：HO4(2022.02.26,03.02) END1-A 続きは魔女集会にて 探索者は、技能値はそのままでよいが、年齢のみ現代日本にあった年まで下げること。 HO1,2は就いている職業を自由に設定してよい。 HO3は元薬学者として、現在は自由に設定してよい。 HO4は精神科医固定。 HO2には薬の後遺症として顔に大きな痣ができる。 HO1の性癖に関して、宇宙からの色に生命力を吸われていた影響なので探索者の嗜好に加えなくても良い。 HO4が探索者(自身も含め)に罪があると答えた場合、2年の実刑判決が下されるが、その後は自由に決めてよい。 もちろん、HO4の《精神分析》魔法に成功していた探索者は執行猶予付きにはなるが実刑判決は下されない。 継続探索者として使用も可能。 探索者はロスト(死亡)した場合、ヒプノスによってあの世界へと戻ってくる。 魔女として二度目の人生を始めるのだ。 SAN値報酬6d6+3d3+1d10　78 ・後ろの扉は開いているか(2022.04.18) 成長：回避(6)、医学(4)

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