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財閥の天野家の長女。 8歳の頃、子がいない天野家に引き取られて育った。他にも姉妹がいたらしいが楼々は彼女達のことを覚えていない。 天野家が経営している会社を継がず、親の反対を押し切ってプロカメラマンになった。 子供の頃から忙しい両親のことを考えて、我が儘を言わない『良い子』として過ごしていた。 唯一、写真を撮ることが大好きであったため、おねだりとしてカメラをせがむくらいであった。 『良い子』であることが家族にとっても、自分にとっても良いことだと考えていた。 しかし、楼々が通うようになった小学校で、ある一人の少女と出会い、それまでの考え方が一変する。 楼々が出会った少女こそが『和平 紫晴』であり、彼女は登山家の両親に対してキラキラとした憧れを持っていた。 そして、紫晴が登山家になる！と率直に夢を語る姿を見て、心の中で彼女に憧憬を持ち始めた。 成長していくにつれて、紫晴が着々と登山家への道を進んでいくのを見つめ、楼々も一つの決心をした。 それこそがプロカメラマンになることであり、そこで初めて両親と大喧嘩をする。 現在は一人のカメラマンとして実績を重ね、界隈では名前が広まりつつある。 両親とは未だに確執と溝があるが、今回の狂気山脈の踏破によって、胸を張って実家に帰って和解しようと考えている。 あと、紫晴が楼々に何も言わずに狂気山脈の登山隊に参加したので、意趣返しに参加した。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――経歴1―――――――――――――――――――――――――――――――――― 数々の苦難を乗り越えて無事に狂気山脈から帰還した。 紫晴、新田、K2、あずさ、コージーといった面々とは今も連絡を取って交流を続けている。 あの経験があってから、以前よりもより登山に行くことに楽しさとやりがいを見出して活発になった。 あれからも数々の山を一人で踏破したものの、楼々にとってあの時の登山だけは今でも忘れらない大切な想い出である。 登頂で撮った写真は、登山をする際にお守り代わりにスマホの待ち受けにしたり、机の上に現像した写真を大事に飾ってたりする。 また、両親ともある程度和解することが出来たので、最近はちょくちょく実家に顔を出すようにしている。 そして、コージーと社交界で顔を合わせると、「もう一回あのメンバーで登山がしたいよー」とよく愚痴っているとかなんとか。

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