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・麗香とは4年の付き合い 新卒でマネージャーになり最初は麗香のグループのマネージャー、後にソロになった麗香専属 【生い立ち】 父は銀行員、母は高校教師という両親の元に生まれ、時に厳しくしかし健全な愛情を受け、真面目且つ健康に不自由無く育ってきた。 そんな零良の人生の転機は小学校6年生の頃であった。当時両親の勧めにより中学受験を控えており、知らぬ間に彼は子供ながら一定のストレスを抱えていた。ある日の塾の帰り道、目の前の男性が1冊の本を落として走って行ってしまった。零良は落し物を拾おうという慈善の精神をもってその書物を手にした。手にしたものはそう、ハードコア系アダルト雑誌なのであった。それなりに良い歳なのであろう男性が目隠しをされ、後ろ手に手首を拘束されている。その男はラバー素材のハイレグを身にまとった、その服とは似つかわしくないほどに愛らしい顔の、少女とも見紛う女性に蝋を垂らされ、ムチで叩かれ、仕舞いにはその頭部をハイヒールで踏みつけられていたのだ。そしてその成人男性は口元に歓喜の色を浮かべているのである。 零良少年にはその黒と赤と白の景色は、経験したことも無い衝撃であった。性知識が乏しくとも、否、だからこそ、その紙面で繰り広げられている行為の異常性は理解できていた。しかし同時に、当惑以上に零良の幼い脳を支配したのは、言い知れぬ高揚感であった。抱えていたモヤモヤとした憂鬱感が、それに成り代わるのを感じた。それ以降というもの、塾教師の厳しい指導も、受験に対するプレッシャーも、彼の中の高揚感へと繋がるようになっていくのである。そう…彼の性の目覚めは、今となっては名も知らぬマゾヒストの男性の、1冊の落し物によって遂げられてしまったのであった。 それからというもの、彼は｢自分よりも可愛らしい人物に心身ともに制圧、支配されること｣を夢見て生きていくことになる。 【人となり】 目覚めたその日から、零良は自分が魔性のドマゾであるという事実は隠して生きてきた。中学高校大学とエスカレーターで進学していき、新卒でマネージャーになる。マネージャーになった動機は｢美しい人に使役されること｣｢常に板挟みになる環境に身をおけること｣｢肉体的･精神的共にキツそうなこと｣等の就活の軸がぴったり当てはまったからである。アイドルに特別興味があったわけではない。 マゾを封じ込める反動で自らを律するあまり、そのアイドルにも負けるとも劣らぬ涼しげな風貌も相まって、相当クールな男である、という印象を他人に与える。 女性に言い寄られることも多いが、自らの性癖を暴露する訳にもいかないし、性的にいたぶられないことには話にならないため女性と関係をもったことは無い。 麗香のことをグループの中で一目見たときから、性の目覚め当時の雑誌に出ていた女性に似ている…(記憶なのでほんとかはわからない)と思い、麗香のことを『理想の女王様』として見ていた。 仕事はバリバリこなすが、常に邪な感情の元行動をしている。麗香に対しては最初は邪な感情しか抱いていなかったが、次第にそのひたむきさやいじらしい性格に対し、アイドルとして人間として素晴らしいものであると感じている。また、麗香が麗香の希望に反した方針で売られていることに対しても、マネージャーとしてはしばしば心を痛めている。 それはそれとして、なんとかしてどうにかしてハイヒールで踏まれたいものである。 万が一にでもこのことは麗香に知られてはならないと強く警戒して過ごしている。

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